2012年4月 6日 (金)

誤算だらけのリメイクバッグ

お待たせしました!今年最初の完成バッグです~と、豪語できるほど甘くは無かったバッグを、今日はアップします。

以前よりバッグ作りの参考にと時々Etsyサイトを眺めていたのですが、ある時作ってみたいバッグのパターンを発見し、そのショップから購入してみました。    
因みにEtsyは、注文と同時に支払いを完了させる仕組みになっていて、パターンの場合は、PDFファイル化したデータが直ぐにメールに添付されて送られてきます。    
今回のバッグはその外人さんがデザインしたパターンのバッグと、それを私がデフォルメ (笑) したバッグです。 

bag1b_201204

これがその購入したパターンで作ったバッグ。   
PDFファイルの用紙サイズが特大で、何枚分割出力したことか。    
全部繋げてみたら、幼児がすっぽり入ってしまいそうなくらいの巨大さに仰天してしまい、70パーセントに縮小し直して作ってもこの通り。 画像では想像がつかないと思いますけど。    
身長165cmの私が肩に掛けても、底位置は足の付け根より下にあります。これじゃあ、バッグが歩いているように見られますね。(^^; 

bag1c_201204

最近市販品によくあるデザインの原型のような、ほどほどに可愛く且つカジュアルな形は、よく考えられているなと思いました。   
それと、素材はやっぱり現代のデニムやリネン向きですね。    
ただ、残念なことに現在はこのパターンは販売休止か終了となっています。 

bag1a_201204

正面の生地は手芸仲間より物々交換した時の、ウールに正絹なんだか化繊なんだかが混ざった正体不明のザラっとした織り出し柄地。   
袖2枚とおくみ1枚しか無かったので服には出来ず、バッグ用にと相成りました。    
中の色と同色の正絹紬を両側に使い、内布と持ち手を藍木綿にして引き締め、少しでも若々しい感じに。 

物々交換布の袖1枚を上のバッグで使い切り、次は残りの袖とおくみで作ったのが下のバッグです。(何とかして使い切ってしまいたいのが見え見えのような・・・)

bag2a_201204

とてつもなく大きな購入パターンからは修正すら面倒で、結局一から線を引き直し。   
袖から本体正面2枚と楕円底分を取り、おくみを4等分して正面の両側に縫い足しました。    
この、残り布が出ないようにしたばっかりに、想定外の横長バッグになってしまい、急遽持ち手を長くしてバランスを取りショルダー仕様に。   
持ち手下の本体にタックも入れてみたけど、私的にはおばちゃま風に仕上がった感じで、不満足な出来です。 

bag2b_201204

内布は渋く、ブルーグレーの木綿。   
ミシンキルトの底布に玉縁内ポケットまで施し、手間はこっちの方が十分かかっているんですけどね。 

実はもっと手間の掛かるバッグ製作が、現在進行中です。   
その完成まではまたリメイク服のアップになります。

2012年3月31日 (土)

作務衣からボートネックブラウス

早いもので今日で一年の1/4が終わり。   
1月、2月と立て続けに猫を見送るわ、何年振りかで風邪をひくわで、流石にヨレヨレの冬を過ごしましたが、今月に入りようやくエンジンがかかってきてバッグ2点完成しました。   
そのバッグは後日アップすることにして、今日は去年リメイクしたブラウスを紹介します。

元は亡き祖母が、単衣の着物をリメイクして普段着にしていたらしい作務衣を、10年以上前に私が貰いました。   
しかし袖丈が合わなくてずーっと箪笥の肥やしのまま放置。   
着物リメイクに興味を持ち出してから、これが久留米絣であることに気付き、慌てて解いてリメイクしてみた次第です。 

remake03

 

身頃は身頃へ、袖は袖へと丸ごと使ったので、作務衣時の衿だけが残りました。   
襟ぐりが30cmもある手持ちの既製服のボートネックは開き過ぎのように感じていたので、このブラウスは26cmにしています。   
また、直線ではなく、中心位置で前襟ぐりは3cm、後ろ襟ぐりは1cm下げた緩い皿型のカーブです。   
この襟ぐり以外は全て直線縫いで、袖も着物と同じようにミミどうしを縫い合わせているので、せいぜい長くて五分丈位です。

今頃言うのも何ですが、去年の秋口まで本当によく着て歩きました。Tシャツなんぞより、よっぽど涼しいです。   
「ほぅ~、久留米だね」と、年配の方にも声を掛けられました(笑)。

2012年2月14日 (火)

今後のブログやサイトの内容について

昨年末からいろいろと事情があって新年のご挨拶も出来ず、早いものでもう今日はバレンタインデー。   
振り返ると先月は立て続けに諸々の用事が入って、尋常では無い忙しさでありました。

実は先月中旬、携帯電話をスマートフォンに替えたのですが、本当に便利ですね!スマートフォンって。
カメラの画質も格段に良いし、何たって撮ったら直ぐにツイッターやフェイスブックにアップできるのが素晴らしい。    
今までは撮影画像をPCに取り込み、画像処理してから文章を入力してブログをアップするのに、2~3時間はかかっていましたから、益々PCが遠く感じてしまいます。 

そこで今、PC以上に高額だったスマートフォンを活用しないのは勿体無いので、HPやこのブログを含めたコンテンツの構成を見直し、内容を分けようかと考えています。   
ざっとではありますが、計画しているのは以下の通り。

① レシピはフェイスブック (登録時期は未定) に移行   
ブログ掲載作品についてのパターンやレシピについて、技術的なお問い合わせメールを頂くことが時々あります。
丁寧にお答えしたいのですが、何しろ面倒臭さがり屋の私ですから、タイムリーに返信ができない事や画像の方が分かり易いこともあって、いつでもご覧いただけるよう、フェイスブックに保管しておくつもりでいます。    
但し、ハンドメイド限定ですので普段は非公開になります。 

② 今後、ブログ掲載画像は基本的に完成品のみ   
家事やハンドメイドを優先している為、どうしてもPCの前に座る時間が少なく、ついつい更新を後回しにしているのが現状です。    
更新頻度を少しはマメにできるように、できれば画像は完成品に絞りたいと思っています。

③ ツイッターで製作状況などをリアルタイムに発信   
日常のつぶやきに加え、製作を再開したら途中段階をメモ代わりにリアルタイム発信します。 

最後に、
④ 長期放置しているハンドメイド アムヌのHP   
地元でのハンドメイド繋がりや年2回の展示会が定着しつつあり、自サイトでの作品販売は今後も行わず、コンテンツが増え次第、パターン専門にリニューアルすることにしました。

以上となっております。(^^;

2011年12月31日 (土)

良いお年をお迎えください

今年ももう24時間を切ってしまいましたね。   
大晦日は、某ハギレコーナーの飾り付けと布の補充、埃が丸見えの所だけ掃除して終わってしまいそうなので、この時点で一年の御礼をさせていただきます。    
本当にたま~にしか更新しないブログでありましたが、お越しくださいましてありがとうございました。   
振り返れば、クソの役にも立たない内容ばかりだったような気がしない訳でもないんですが。

我が家は昨年から、正月を迎える準備をしておりません。おせち料理も無しでございます。   
亭主が好き嫌いが激しいこともありますが、冬期の仕事の担当が、北陸道 (高速道路) の夕方~翌朝にかけてのパトロールでして、正月もその仕事で詰まっております。    
ただでさえ、冬場の高速道路は危険なうえに、何事かあるとギラついた怖~いおっさんがすっ飛んで来ますので、利用される方は十分にお気を付けくださいまし (笑)。 

ハンドメイドは12月に入ってから、ミシンパッチを済ませたところで止め、正月から陳列するハギレセットの準備をしておりました。   
未だにイリイリしますねぇ、袋詰めは。    
それでもこれさえ終われば、暫くはハンドメイドに専念できそうです。

来年こそは腰をすえて地に着いた活動を、と思っているのですが、どうなることやら。

2011年12月 2日 (金)

お久しぶりでございます

そろそろブログの更新をと思いつつも、2ヶ月も間を空けてしまいました。
先月21日から6日間の展示会準備や後始末等で、またもやバタバタしてて、やっと今落ち着いた所です。
展示会期間中は天候に恵まれませんでしたが、終始ポツ~リポツ~リとお越し頂いて、まずまずの成果はあったかと思います。
何せ接客業の経験が無いものですから、普段使わない神経をフル稼働させると、毎度の事ながら少々疲れるもんでございます。
回を重ねる度に、非常に目の肥えた方も来られる様になり、改めて中途半端な物を作ってたんじゃイカンなぁと実感致しました。

肝心の製作については、10月後半になって慌てて冬物を縫い始めるという、相変わらずのオマヌケ振りで、ウールのチュニック1点と、手芸仲間に織ってもらった裂き織り地のギャザーバッグが完成しただけ。(^^;
どちらもお買い上げ頂けたのですが、撮影しとくのをすっかり忘れておりました。
過去にブログにアップした、なかなかご縁の無かったバッグもお嫁に行き、手持ちゼロのスカッとした状態でこれから新タイプのバッグを作ろうと思います。
それらの完成までは、リメイク服のパターン&レシピのアップになります。
販売目的の服作りは真冬に夏物を、真夏に冬物を縫うのが鉄則ですね。

2011年10月 4日 (火)

ポンチョ風 フレンチベスト

涼しくなった途端にあっちこっち出掛けてばかりいて、気が付けばもう10月。
来月中旬開催予定の展示会準備に向けて、今月は食料品の買出し以外は家に篭ってハンドメイドに専念しなくては ( 汗 )。
できれば、定着しそうな月一ペースの更新も打破し、マメにアップしていきたいところですが、なかなかかもしれません・・・ うぅ。

またもや久々の今日は、着物リメイクの手始めにと、超がダブルで付きそうなくらい簡単&シンプルなポンチョ風ベストのご紹介です。
イメージは、俺達爽快人間秋冬バージョン。
あのCMの女性が着ているTシャツくらいデカイかもです。
以下完成画像。

remake1_201107

元は昔に散々着倒し洗濯機で洗いまくり、極限まで縮ませてからというもの、箪笥に仕舞いこんだまま存在すら忘れかけていたウールの作務衣です。
丈はさすがにチュニックとはいきませんでしたが、布幅一杯使ったらゆったりとしたベストにはなったようです。

poncho_pattern

一応、単純原型使用。吟味するところは衿ぐりだけですね。(^^;
肩傾斜線と身頃中心線は、布のサイズ一杯まで延長します。

poncho_recipe1

身頃は前後とも、中心で接ぎ合わせます。
柄のずれは結構目立ちますので、接ぎ合わせ位置に糸印をし、きっちり柄合わせをします。

poncho_recipe2

布の上にパターンを置き、

poncho_recipe3

みみから1cm ( 縫い代分 ) 入ったところを、袖口と脇線の共通ラインにして、後は裁つだけ。
みみを布端としますので、裁ち目かがりをする必要も無く、仕上がりも早いです。

poncho_recipe4

後ろ身頃には衿ぐりから9cmほど開きを作ります。
縫い代は割らずに、表から見て右に方倒しします。

poncho_recipe5

前後の身頃の肩を縫い合わせたら、衿ぐりの始末をします。画像は後ろ身頃の表面。
右側の縫い代を表側に折りなおしてから、バイアステープを画像のように縫い付けていきます。

poncho_recipe6

衿ぐりの裁ち目をくるんでステッチをかけた裏側。右側のバイアスを少し長めにして切った分は、中に折りこんで。

poncho_recipe7

次は身頃の脇を縫い合わせます。位置は袖口の開き22cm分下がった所から裾まで。
開き止まりには、ほつれ防止に横に少しミシンで抑えておきます。
縫い代は割り、みみの際を裾から肩を経由して裾までぐるっとステッチをかければ、袖口の始末も完了します。
最後に身頃の裾上げをして完成です。

あと、最初の完成画像では分かりにくいですが、作務衣の袖から状態の良いところだけを取って、ポケットも作っています。

重ね着は勿論、エプロンとしてもいけますので、捨てるには忍びない作務衣や半纏などお持ちでしたら、是非作ってみてください。

2011年9月 7日 (水)

単純原型を製図する

先月からブログ更新用のデータを整理・編集していたものの、ついついまた布を裁って、そのまま完成まで突っ走ってしまいました。

今日はこれまでに縫った服の自己流原型製図とその手順をご紹介します。
本当に単純・簡単なので、ベテランさんにはかったるい内容となっています。

私が初めて着物を洋服にリメイクしようと思った時、参考までに一応洋裁雑誌は買いました。
しかしパッと製図を見ただけで、あのびっしりと書かれた数字と複雑なライン構成、詳細なデータが必要な文化・ドレメ式原型使用が殆どなことなど、シンプルなリメイク服作りにはそこまで厳密にすることは無いと思い、自己流ですが原型を考えてみました。

用意するのは紙 ( 30×55cm あれば充分 ) と、ご自分のブラウスかシャツ。
パターンを起こすたびに下敷きのように使用するので、紙は厚い方が良いです。
服はYシャツのように袖付けがドロップしていなくて肩幅が体型に合ったもの、身頃はほどほどのゆとりがあるサイズを選びます。
本来なら、下着姿になって誰かに手伝ってもらい体型寸法を採寸するのでしょうが、丁度良い服のサイズを原型としちゃうのが私のやり方です。

図中の青いラインや数字は赤いラインの本線を引くためのガイドです。また、説明文の内容は赤いラインについてです。

bd_step1

紙の端から1cm程入ったところに水平線と垂線を一杯に引きます。その交点が、これから製図をする基準である絶対座標の0,0になります。
因みに垂線は身頃中心線です。

bd_step2

最初に衿ぐりを描きます。
①から横に8cm、下へ2.5cmの点をカーブで結んだのが後ろ衿ぐり。同じく横8cm、下8cmを結んだカーブは前衿ぐりです。
この両方の衿ぐり線は、胴と首の境界線はこんなもんだろうと言う目安であって、実際のパターンには採用しません。カーブも綺麗に描かなくても構いません。

次はウエスト位置を決める為に、用意した服を着用します。
おへその位置で服に安全ピン等、印となるものを付けてから脱いで測ります。
ウエストと言ってもはっきりここだ!と判明しないのが悲しいト・コ・ロ。くびれがあろうと無かろうとおへそは確実ですから、取り敢えずこの高さをウエストラインとします。
それに、チュニックやワンピースのスカート部分 ( 延長分 ) の長さを決める時、おへそからメジャーを当てるので迷わずに済みます。

bd_neck

服を平置きして、上からおへその印までを採寸しますが、ここでご注意。上は衿ぐりからではなく、肩の高さから測ります。

bd_step3

測った数値を紙にポイント ( ⑤に該当 ) し、そこから水平線をいっぱいに引いておきます。

次に平置きした服の肩幅を測ります。

bd_shoulder

場所は左右の袖付け縫い目間。

bd_step4

私の場合は肩幅42cmありました。これを例にすると、半分の21cmを①からポイント( ⑥に該当 ) します。
それと、元は着物でも洋服にするので、肩線は傾斜させたいもの。私の肩幅位では2.5cm下がった点 ( ⑦に該当 ) と②を結んで肩線とします。
肩幅の狭い広いに拘らず、この傾斜線は共有し、⑥と⑦位置は自分のサイズにポイントしておきます。肩線は同じでも、袖付け位置は個人差によって変わってくるからです。

bd_step5

参考までに、⑦からウエストラインまで垂線を引いておきます。

次もまた、平置きした服から身幅を測ります。

bd_body

わきの下より少し下がった辺りが適当。

bd_step6

肩幅同様、半分の数値を①からポイント( ⑨に該当 ) し、ウエストラインまで垂線を引きます。
パターン作りに有効なのは、肩線との交点( ⑩に該当 ) と⑪までの垂線になります。

bd_step7

最後に、袖下の位置をポイントし水平線を引きます。
着脱しやすい寸法であればいいので、⑩から22cm下がった所を袖下とします。
その水平線は、文化・ドレメ式原型でいう、バストラインとか胸周り線にほぼ相当します。
製図は以上です。

bd_step8

長々と沢山画像を連ねて説明したわりには、至って単純な原型ですね。(^^
で、実際に手元にあるのは、

base_pattern1

こんな感じです。
数値が違っていますが、アップした方が修正後です。
この原型内でスケッチする時もあれば、

base_pattern2

必要線だけ写しとってから製図する時もあります。
本番のパターンに使用する紙は薄手のタイプで、下に敷いた原型が透けて見える位がいいでしょう。

base_pattern3

これは、次回にご紹介する作務衣をリメイクしたパターン。
他にも幾つか完成した服を順次アップしていくつもりですが、全て今回の原型を元にしていますので、レシピも併せて簡単ハンドメイドの参考にしていただけたら幸いです。

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