2009年9月 9日 (水)

ふわコロッ、フラップポーチ

アップが遅くなりましたが、もう一点、展示会に出品した新作ポーチをご紹介します。
別に特別、展示会用に製作したわけではなくて、以前フラップ付きポーチに興味を持ち、それからいろいろと試行錯誤を繰り返し、紆余曲折を経て (冗談) 、丁度完成した時期と重なったこともありますが、お客様の反応を見たいこともあって出品しました。

そのフラップポーチを作るきっかけとなったのが、海外のこちらのブログ記事です。
海外のサイトにしては珍しく (失礼) 、丁寧なイラスト入りの解説。
英語が苦手な私でもこのレシピは理解でき、参考になりました。
ただ、少し硬い印象を受けたので、フラップは別布にしカーブを大きくして試作したのが、

Flappouch_cy1_3

こちらです。
うーーん、まだまだな感じ。
もっとふんわりと可愛らしくならないものかと、結局一からデザインを起こし作り直しました。

Flappouch_sr1

タックの位置を中心から離しマチの作り方も変え、極力縫製量を減らしてシンプルにした最終作です。
フラップに柄布を持ってきたことで、カーブが強調されてより女性的なイメージになったような気が・・・しませんか?^^
あと、ボディのペンシルストライプ地には、シフォンの薄手接着芯+キルト芯の2種の芯地を張って、クッション性だけではなく張りも持たせました。

因みにキルト芯を張る時は、芯側にアイロンを当てるとペッタンコになりやすいですから、私はマチ針で四隅を仮止めし、裏返して布の表面にアイロンを掛けて接着させてます。
霧吹きで布を軽く湿らせてから、そーっと撫でる様にアイロンを掛けるだけで、ピッタリと張れるんです。

Flappouch_3all

出品した3点共、フラップにフィードサックを使いました。
1930年代の貴重な布を主張したら、おかげさまで開催翌日に完売。
即日だったら奇跡ですわ。ホントに。

2009年8月29日 (土)

竹の持ち手バッグ

今年には間違いないのですが、目的も無く買った2組の竹製の持ち手。
展示会用は、このブログで紹介していたデザインのバッグや袋物ばかりでは寂しいので、その竹の持ち手を使ったバッグを初めて作ってみました。

Ringhandbag_red

一作目は、バッグ作家の江面旨美さんのレシピ本を参考に作ってみたんですがね。
底が角丸だからなのか、おにぎりみたいになっちゃった。 (江面さん、ご免なさい) orz
やっぱりレシピ本の通り、張りのあるナイロン地じゃないと江面さんっぽくなりませんねぇ。

Ringhandbag_patch1

気を取り直し、デザインを変えて仕立てたのがこの2作目です。
覚えていらっしゃるでしょうか。
このブログを開設した当初に繋いでいた、ミシンパッチ地になります。
途中で挫折しかかって、ずーっと放置していたのを引っ張り出し、細長い一枚に繋ぎ合わせました。
6cm角が170枚くっついて、横幅もたっぷりあります。

Ringhandbag_patch2

このミシンパッチが無ければ、縫製は嘘みたいに恐ろしく早いです。半日もあれば充分完成しちゃいます。
底を“わ”にして布を裁ち接着芯を張ったら、この時点で竹の持ち手に布を通します。
その状態で、外布と内布 (裏布) を中表に合わせてバッグ上部の辺と両脇を縫い合わせたら、両脇の持ち手下のアキ部分を返し口にして表に返します。
後はアキをミシンで縫って塞ぎ、ギャザーを安定させる為に竹の持ち手すぐ下カーブを所々手縫いで固定。
最後に底の角を三角に潰して、必要なマチ分の所でミシンを掛け、頂角辺りをボタンで縫い付けて完成です。

で、展示会でのこの二つのバッグはと言いますと、少々満足いかない出来栄えのおにぎりバッグ (笑) が売れ、手間隙掛かったミシンパッチバッグにはご縁がありませんでした。
ミシンパッチバッグは今、クローゼット奥で不貞寝しております。

2009年8月24日 (月)

展示会に初参加しました

今年の夏こそはの~んびりと遊んで過ごすつもりが、またしても慌ただしい日々を送りまして、ブログの更新まで手が回りませんでした。m(-_-)m

実は先月初めに知人から展示会参加への誘いがあり、ものは試し、何事も経験って言うじゃないですか。
面白そうでもあったんで、お受けしたんです。

さぁ、それからが大変。
準備期間は一ヶ月ちょっと。手持ちの作品も僅かしかないので縫いました、縫いまくりました。年も考えず張り切って。
しかし、終盤には腱鞘炎になってしまい、普段の家事をこなすのがやっとの状態で、補充作品の製作はままならず。
それでもポーチは完売、バッグ・袋物は半数が売れました。
売って下さったと言うのが正しいですが。^^

今は真逆作業の古い着物を解体しておりますが、今月中にその展示会で初披露した、新作ポーチとバッグをちょっとしたコツを混ぜてご紹介したいと思います。

2009年7月19日 (日)

2ウェイバッグのDカンタブと見返しの付け方

夏休みも始まりました。(^^;
今日は仕上げまで一気にご説明致します。

ポケットを縫い付けたら、斜めがけバッグとしても使えるように、本体にDカンタブを付けます。

2waybag_tab1

タブの長さは、本体折り山から底まで (縫い代含む) の長さに、Dカンを挟む折り返し分を加えたものになります。
画像下の裏側のように、本体に縫い付けて隠れる部分は一重でOK。
細長く裁って上を“わ”にすると、嵩張る縫い代が無いので縫い付け易いです。
画像上が表側です。

2waybag_tab2

本体両脇を縫い合わせてから、タブを縫い付けます。
その後、本体底→底マチの順に縫っていきます。

次は仕上げの見返しを付けます。

2waybag_cover1

持ち手を本体に仮止めしたら、左右を縫い合わせた輪状の見返しを重ね、本体にグルッと縫い付けます。

2waybag_cover2

見返し中央にマグネットを取り付けて、本体と同様の手順で縫った内布を中にセットし、見返し下にミシンステッチを掛けて縫い付け完了。
バッグ本体口にも押さえの端ミシンを掛けてください。

以上、今回のバッグのレシピは断片的でしたが、基本的にはトートバッグと縫い方は同じです。
ファスナーポケットは、ポーチ等小物類にも応用できますので、参考にして頂けたらと思います。

2009年7月13日 (月)

2ウェイバッグのファスナーポケットの縫い方

わー、すみません。夏休みも間近となりましたね。
また間が空いてしまいましたが、今週中に2ウェイバッグのレシピを全てアップします。

2waybag_f2

先日のレイアウト図はファスナーを付ける面の方で、バッグ本体布を4つに分けて裁ちます。
この平置き画像の、紺色のパッチポケット口と持ち手の付け根の間に、薄っすらと見えるのがそのファスナー口です。

2waybag_pocket01

画像全体がぼやけていて見え難いですが、ファスナーとその上下に縫い付ける本体布です。
白い布は、ポケット内布になります。
本体布幅はファスナーのスライダー (開閉部分) の長さに2cmプラスし、更に左右の縫い代分(2cm)をプラスした長さの21cm。
レイアウト図で出来上がり寸法が19cmになっているということは、ファスナーのスライダーの長さは17cmでした。
お手持ちのファスナーの長さが違う場合は、後で縫い繋ぐ本体左右の布幅を変更します。

ポケット内布の深さは、バッグ本体底に掛からないようにしたお好きな寸法にしてください。
深さ×2+1.5cm (ファスナー幅)+2cm (上下の縫い代分) を、細長く裁っておきます。
内ポケットの底は“わ”になります。

2waybag_pocket02

ポケット口から、仕上げていきます。
ファスナー下側と、本体下側の布を中表に合わせ、ファスナーを上にしてミシンで縫い合わせます。
画像赤いラインがその線です。

2waybag_pocket03

次は内ポケット布と中表に合わせ、本体裏側を上にしてミシンを掛けますが、↑で出来たミシン目から1ミリ程縫い代側を縫うようにします。

この本体布・ファスナーテープ部・ポケット内布三枚を、一度に縫ってしまえば作業は早いですが、こうして2本ミシンを掛けることで強度も増すように思いますし、何より失敗がありません。

2waybag_pocket04

表に返しアイロンで整え、

2waybag_pocket05

押さえの端ミシンステッチを掛けます。

2waybag_pocket06

裏側にもステッチが掛かっていることを確認して、ポケット口の縫いつけ完了です。
同様に、ファスナー上と本体布も中表に縫い合わせてから、ポケット内布を縫いますが、

2waybag_pocket07

押さえの端ミシンステッチは内布側にだけ掛けます。

2waybag_pocket08

これでファスナーの縫い付けも完了。
ファスナーの両端はテープを重ねて、ミシンで止めておきます。

2waybag_pocket09

白い内ポケット布をよけて、ファスナー下の本体布に、紺地のパッチポケットを縫いつけます。

2waybag_pocket10

本体左右の布を縫い合わせて、ポケット側の面が仕上がりました。

今回は、内ポケット風のファスナーポケットにする為、本体布を継ぎ足していますが、ポケット口をくりぬくことも無く、左右も自動的に塞がれますので、とても簡単に出来ます。

2009年6月29日 (月)

お子様用2ウェイバッグ

最近、試作品以外では小物製作続きでしたので、気分転換を兼ねて今月は大型のトートバッグを作っていました。
先述のハンコックスで購入したハーフヤードの布を、なるべく残り布が出ないよう別布と組み合わせ、夏のレジャーにもエコバックとしても使えるよう、内布には撥水加工を施した生地を採用して2点完成。

Totebag

ところが!縫い上げて仕上げのアイロン掛けをする段階の時に、訪ねて来た友人にその2点共お買い上げ頂いてしまいました(汗)。
1点はお友達にプレゼントするんだそうです。
もうなぁ、本当はショップページにアップしたかったんだけどなぁ。
現金出されて、貴方には売れませんなんて言えませんものね。

なんでその彼女がグッドタイミングに来られたかと言いますと、実は以前に試作した2ウェイバッグが子供向けに仕上がってしまったんで、お嬢さんに差し上げようと、お母さん(友人)に取りに来るよう伝えていたんです。
まさかとは思いましたが、このブルーの小花柄に一目惚れだったみたいです。
やっぱり海外の柄布は、珍しさの他に何か惹きつける魅力があるんでしょう。

2waybag_b

こちらは、そのお嬢さんへのプレゼントバッグ(試作)です。
一見、ただの手提げに見えますが、

2waybag_f

ショルダーストラップを付けて、反対側を向け、上部を折ると斜め掛けバッグにもなるんです。

2waybag_strap

ストラップもハギレを縫いつないで。
繋ぎ目には柄のハギレで覆って、誤魔化してます。^^
市販のアクリルテープなら、150cmあれば出来ますよ。

2waybag_line

思いのほか可愛らしくできたんで、参考までにレイアウト図もアップです。
少し大きめの画像はこちらをクリック してご覧下さい。

夏休みも直ぐにやってきます。
お子様のレジャーバッグとして、作ってみませんか?
次回から、この2ウェイバッグのファスナーポケット・Dカンタブ・見返しの縫い方を順次ご紹介していきます。

2009年6月13日 (土)

最強なるか?ニッティング ニードル ケース

出来ましたよ。しかも、先週発送しちゃってるし。^^
早速、オーダー主のリリアンさんにお使い頂いているようです。
それは、

Knitting_needle_case1

折り畳み式、ミニミニお座布が3枚?

Knitting_needle_case2

ストライプ柄だと、見事まんまパクリらしくなって(笑)。
この紐を解くと、その内側は、

Knitting_needle_case3

竹串の如く細~いツールを収めるポケットや、

Knitting_needle_case4

チューブをクルクルと丸めて収納するような、段々重ねの袋状ポケットが。

そうなんです。
完成までに2ヶ月もお待たせしてしまった、編み棒ケースです。
寸法や生地選び、図面までリリアンさんお任せで指示通りに作りましたし、海外の既製品のデザインを参考にした物なので、パターンもレシピもこちらでは公開できません。
それに、今回は本当にドップリ趣味レベルでお作りしました。
そんな訳で、この編み棒ケースに関心がある方は、リリアンさんのブログにて使用レポートがアップされてますので、そちらをご覧くださった方が分かりやすいです。

さて、いい機会なので、オーダー製作について私なりの考えを述べておきます。
多分、ハンドメイド愛好家の方もご覧頂いていると思うので。

手芸好きだと、バッグや小物類のオーダーはおろか、裾直しの頼まれ事もあるでしょう。
無理やり頼まれたとか、断りきれない性格だからとかで、引き受けたものの後々揉め事に発展するケースも多数見受けられますね。
私は基本的に損得抜きで、この人の頼みなら引き受けましょうと相手を選びます。
具体的には、今後もずっとお付き合いしていきたい気の合う人、作品に少々の難があっても大目に見てくれる、寛容な方に限らせて頂いてます。
ただ、最低でも材料費のお支払いだけはお願いしています。

あまり参考にはならないでしょうが、気分は出来栄えに影響するので、作りたくなかったらハッキリとお断りの意思表示をするのも、相手の為でもあると思います。

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