パターンと製図方法
パターンと言っても、図面をそのままプリントアウトして直ぐ使える原寸大ではなく、ご自身で製図していただく形になります。
囲み製図ですので、手芸本や洋裁本から型紙を起こした経験のある方なら一目瞭然ですが、製図は初めての方でもお分かりいただけるよう、手順もご説明します。
A3判サイズ以上の用紙を2枚用意します。
一枚は本体、もう一枚がマチ分で、持ち手紐は直裁ち。
↑の画像の上が本体、下がマチのパターンです。
先ずは、本体の製図から、
① 29.7×36.5cmの長方形の枠を描きます (パターン内の青い線)。
A3判なら横幅がパターンと同寸法ですので、底辺だけ引くだけで済みます。
② 枠外の数値通りに、線上に点 (印) を付けます。
③ 枠内の黒い線通りに、点と点を結びます。
④ 3箇所のカーブを描いていきます。
(手描きで上手くいかない時は、紙紐を置いてカーブを作り、その際をなぞるといいです)
A~C、C~Dのカーブは、それぞれ黒い線の中心から、直角に数値分下がった所が、
最も深くなるように描いてください。
底のカーブは、Dの角から16.5cm下がった所と、Gから2cm離れた所の間になります。
青い枠線上の交点から、角度を2分割した線を引き、その3cm上がった所が
接点になるよう描きます。
以上が赤い太線、つまり1cmの縫い代を含んだ本体のパターンです。
また、C~Dのカーブと平行な5cm下の点線間には、持ち手紐が通ります。
この幅は、布に直接定規を当てて糸印を付けますので、パターンに描く必要はありません。
そして、マチの製図に必要な、カラシ色の本線 (赤の太線より1cm内側) を引き、
D~Gの各間をメジャーで採寸しておきます。
採寸したら、マチを製図します。
① 今度は紙を横長に置き、左端から12cm幅の平行線を引きます。
中心を同じにして、右端まで3cm幅の平行線も引いておくと
いいでしょう (パターンには無記載)。
② Gの 「わ」 となるマチの中心垂線から、G~F分移動した点がコーナーとなり、
その先は3cm幅の線と交わるよう、F~D間の寸法の斜線を引きます。
③ これで本線が描けましたので、後は1cmの縫い代分 (赤い太線) を
上下外側に引いて、マチのパターンも完成です。
なお、本体・マチ共、EFGの各点は合い印も兼ねますので、布にも印を付けます。
製図は以上です。
カットする赤い太線は1cmの縫い代を含んでいますので、パターンに沿って布を裁ってください。