2009年1月17日 (土)

二つ折りポーチ ( 全体図とパーツ取り付け1 )

今回から2回に分けて、土台布を裁った残り布で各パーツを作り順に縫い付けていく方法を、ご紹介します。
パーツの数が幾つかあるだけで、一つ一つの縫製自体は比較的単純ですから、是非作ってみてください。

なお、完成までの作業手順の説明が、断片的な画像とお粗末な文章だけでは不十分かと思われますので、先ずは下のレイアウト図をご覧になり、予めイメージしてください。

Flatpouch_2

大まかではありますが、各パーツ毎に色分けしてあります。このレイアウト図をダウンロード

Flatpouch_02

初めにベージュ地のフラップ側にボールペンホルダーを、収納側にカードポケットを取り付けます。
3×5cmに作っておいたタブ状のボールペンホルダー一辺縫い代を、2cm巾の補強布に挟みこんでからミシンを掛けます。
表に出てくるボールペンホルダーのサイズは、3×4cm。
これ位あれば、太目グリップのペンも楽勝通ります。

一方、カードポケットは入れ口部分を「わ」にして裁ち、内側の底にだけ縫い代を付けずに袋縫いします。
18×8.5cmの出来上がりなら、20×18cmに裁つことになります。
手順としては、中表に折って両脇を縫ったら、表に返してアイロンで整え、カードの入れ口に押さえのミシンステッチをします。
そして縫い代の無い面を上にして画像のように置き、仕上がり線より2mm縫い代内にミシンで底を縫い付けます。

Flatpouch_03

袋の中に縫い代を隠すように入れながら、カードポケットを起こし、入れ口以外の3辺にミシンステッチをしてから、3等分の仕切り位置にもミシンを掛けます。

ボールペンホルダーのもう一辺は、補強布の上に乗せた状態で一緒にミシンで縫い止めます。

以上で、パーツ2種取り付け完了です。

Flatpouch_04

次のパーツの、外側土台布に取り付ける外ポケットの内側は、別布(ベージュ地)にしてみました。
カードポケットの時と同様に、内布の底には縫い代は付けていません。

Flatpouch_05

2枚を中表にし、上になる入れ口を縫い合わせたら、2mm程内布をつまんで両サイドを縫って表に返すと、入れ口にベージュのラインが出てきます。
簡単に出来ますから、ちょっとしたアクセントに如何でしょう。

では、次回はいよいよ長財布のような、内側前面パネル ( ファスナーポケット付 ) の作り方をご紹介します。

2009年1月13日 (火)

二つ折りポーチ ( 準 備 )

今年の試作第一号は、ブックカバーのような形をした、平たい二つ折りポーチです。
通帳やカード、保険証が入れられて、ボールペンホルダーまで付いている欲張りな収納型で、長財布の構造を真似してみました。

出来上がり寸法は、二つ折りにして横19×縦14cm。
今回は試作ですので、以前に製作したバッグの残り布を使用していますが、90cm巾で40cmの長さが2種あれば充分足ります。
全体にやや固めの接着芯を張ったら、先ず土台布を裁ちます。

Flatpouch_01

画像のこげ茶地のドット柄が外側、ベージュの麻布が内側になります。
2枚とも横は両サイドに1cmの縫い代を付けて21cmに、縦は一辺にだけ縫い代を付けて、ベージュが29cm、ドット地の方はその長さに8cmプラスして37cmに裁ちます。

最終的にこの2枚を、中表に縫い合わせて表に返す際の返し口として、フラップ側の端辺を利用するので、裁ち目は中に隠れてしまう為、その一辺は縫い代を付ける必要はありません。

寸法通りに裁ったら、ぐるっと一周裁ち目かがりミシンを掛けておきます。

2008年12月11日 (木)

テープで縁取り step3

今日は、4ヶ月前にアップしました縁取りの始末の続き ( 最終回 ) です。
更新が呆れるほど遅くなりまして、誠に申し訳ありません。m(_ _)m
どんな内容だったけ?と思われた方は、カテゴリーのパターン&レシピをクリックして、通しで読んでくださいまし。

えーーと、確かテープを縫い付けて、アイロンをかけたところまででしたね ( 笑 )。
では、縫い代の始末を兼ねた1cm幅の飾りテープとなるよう、仕上げまでご説明しましょう。

Step3_1_3
アイロンで整えたテープは裏側 ( 無地側 ) に倒す前に、出来上がりの1cm幅に折っておきます。
更に折り山が広がらないよう、アイロンをしっかりかけて。
こうして先に出来上がり幅に折ってから裏側に持っていった方が、綺麗に仕上がるし作業も楽です。

Step3_2_2
均一な1cm幅に折ったら裏側 ( 無地側 ) に倒し、しつけをかけて固定します。

Step3_3_2
ブルー地のバッグは、完成後直ぐにお嫁に行ってしまいましたので、ここからは手元にあるレッドバージョンの登場。
針・ミシン糸共に厚地用に替えて、押さえのミシンをテープの両端から2mm程内側に2本かけます。
最後にしつけを解いて完成です。

Step3_4_2
表のチェック地側は、2本のステッチのみ。

Step3_6_2
このような縫い方ですと、2種類の生地を使用した表側には縁取りが出てこないので、すっきりとしたカジュアルな印象のバッグになりました。

Step3_5_2
裏返せば、縁取りテープがアクセントになって、落ち着いた感じのバッグに早変りです。

2008年8月 5日 (火)

テープで縁取り step2

いよいよ今回は、テープの付け方になります。

先ずは3cm巾のテープを、直接外布 ( チェック地 ) 表側に、待ち針を打ちながら合わせていきます。
テープを付け始める位置には、テープの縫い合わせ目と、その縫い代が存在することになりますよね。
なので、バッグを持った時にあまり目立たない所、つまり本体脇か、持ち手上部の縫い代にかからない位置を始点とし、テープは端から4~5cmの縫い代を余分に取ってから、仮止めをしていきます。

Step2_1

ぐるっと1周したら、テープを45度のラインで縫い合わせ、輪にします。
始点のテープの縫い代を4~5cmにするのは、この斜めに縫い合わせるのに必要な長さだからです。
テープの縫い代を割り、1cmにカットして整えたら、しつけをかけておきます。

ここまでの作業完了が上の画像。持ち手の内側を、二つ同時に処理しています。
画像では分かり難いかと思い、本体の縫い代がある位置に、待ち針を刺してみました。
その部分を避け、且つテープを斜めに縫い合わせて縫い代を横に流すことによって、縁取りの厚みを抑えることができるのです。

Step2_2

しつけをかけた、外布 ( チェック地 ) とテープをミシンで縫い合わせます。
出来上がりのラインより、1mm外側 ( 縫い代側 ) を、内布 ( 無地 ) にミシンが掛からないよう、慎重&正確に。
また、補強の為に、縫い代内にもう1周捨てミシンを掛けて置くといいでしょう。

Step2_3

ミシンを掛け終わったら、しつけを外し、テープを起こしてアイロンを掛けます。
完全にフラットになるよう、しっかりと掛けておくことで、後の作業も楽になり、仕上がりも綺麗になります。

今回の内容は、あくまでも縫い方の一例ですし、市販のバイアステープや共布を使用するなら、ここまで縫い代の厚み回避に神経質になる必要はありません。

残る次回は、テープの始末になります。
既にバッグは完成していますので、全体画像も併せてアップ致します。

2008年7月29日 (火)

テープで縁取り step1

暑中お見舞い申し上げます。

遅くなりましたが、これから3回に渡って、リバーシブル仕様 ( 2枚仕立て ) におけるテープを使った、バッグの縫製・縁取り方法をご紹介します。
一本のテープで、内布側に1cm巾位のテープを装飾として見せ、且つ外布の縫い代の始末をするやり方になります。
これは、グラニーバッグのようにテープを挟むようにして縫い付けるのではなく、洋裁で言う見返しで衿ぐりの始末をする要領とほぼ同じ。

Step1_1

適用するのは、いつもの持ち手まで続け裁ちにしたバッグ。
右が外布、左の無地のみが内布になります。

先ず、各2枚ずつ裁ったら、裁ち目にほつれ止めのジグザグミシンを掛け、はみ出たほつれ糸をカット。
( 画像はカット前の、はみ出たままの状態です ^^; )
また、ポケットを付ける場合は、この平面の段階で縫い付けておきます。

Step1_2

同時進行で作っている、ブルーバージョンも一緒に撮影してみました。
こうして重ねてみるとお分かりのように、内布のテープを付けるカーブ部分には、出来上がりのラインで布を裁っていて、縫い代を付けないのがポイント。

Step1_3

内・外布共、底→脇→マチ→持ち手上端の順に縫ってから外表に合体し、しつけをして固定しておきます。
ここまで来たら、後はテープを縫い付けるだけ。

次回はそのテープの縫い付け方をご説明します。

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