2013年7月15日 (月)

綿大島紬のVネックプルオーバー

今年は梅雨明け前から猛暑が続いています。   
既に連日、熱中症患者が続出しているようで、本当に気を付けないといけません。

先日には服作りも何とか3点完成し、猛暑中の作業をギリギリ避けられることができましたが、まぁ、材料が色々と難有りの古布だけに苛々させられました。   
もう少し気を静めてから撮影し (笑)、順次アップしていこうと思います。    
ですので、今日は随分と前に縫って撮影しておきながら、アップし損ねたリメイク服をご紹介します。 

2013_07_01

恥ずかしくなるくらい地味なプルオーバーでございます。   
素材は何年か前にネットオークションで単独落札した、「古着物まとめ売り!」 の中に入っていた綿大島紬の着物から。    
余りにも地味故に、着用時には細心の注意をしないと10歳も老けてしまいそう (笑)。 

形は至ってシンプルでして、身頃と袖を直線のラグラン切り替えにしたドルマンスリーブ。   
つまり、一般的なラグランスリーブは袖下にかけてカーブを描きますが、ここを一直線にして、前後の身頃を脇で縫い合わせる時に、袖下辺りにカーブを入れたドルマンスリーブになっています。    
「綿大島紬ラグラン切り替えドルマンスリーブVネックプルオーバー」が正式名称 (汗)。

素材も綿だしカーブも殆ど無くて、とってもスムーズに縫えた一枚でした。   
これに気を良くして、また着物リメイク服に取り掛かったものの、そうはイカのなんちゃら。    
古布を甘く見てたのが次回からのアップになります。

2013年6月12日 (水)

エキゾチック柄のチュニック

暑 く な り ま し た。   
急に30℃を超えてくると、頭も体もついていかなくて弱ったもんです。    
どうせなら、猛暑の時期に入ってクーラーを付けている方が、よっぽど捗る気がします。

先月から服作りに切り替えて、ボチボチ縫ってはおりました。   
服の場合、パターンを起こして布を裁つまでは時間がかかりますけど、縫い始めるとバッグより早く完成しますね。    
それでもブログ更新は遅い (笑)。 

ただ、袖の付いた服の中でも特にセットインスリーブっぽいのは、袖ぐり付近に変な皺が寄ったりと、昔から何着縫ってもなかなかスッキリとした感じになりませんでした。   
着物のように直線の袖ぐりは問題無いので、どうしたものかと。    
ところが、洋裁本からのパターンでもうまくできないので、もう袖のある服作りは止めようかと思っていたところ、先日肉付きの良い m(-_-)m 知人が試着したら違和感が無い!    
おそらくですが、それは袖山の高いカーブの袖付けは3Dパターンとなり3D体型向きで、扁平体型の私は2Dパターンの直線の方がしっくりくるってことになりますわね (笑)。

そんな訳で今年初の服縫いは、やや肩落ちした緩~いカーブのドロップショルダーからスタートしました。 

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何と表現していいのか分からないこの柄布は、母からの頂き物。   
値札は取ってあったけど、プラスチックのループが付いたままだったので、どこかでB反を買ってきたのでしょうな。    
染色ムラはあまり目立たないから気にならないのですが、この柄で10メートル近くの長さをどう使い切ったら良いのか、頭を抱えてしまいそう。 

着丈は75cmで身幅は58cmのゆったり形。袖丈は六分程。   
衿ぐりは文化式原型より更に5mm詰まったラインにし、V字のアキを作りました。    
このアキで詰まった衿ぐりでも頭は一応通ります。

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張り・コシの無い薄手のポリエステルですが、衿ぐりと袖口はシャキッとさせたかったので、柄の中の同色のシーチングで見返しを付けました。

服作りの難所といいますか、袖付け付近の仕上がりは毎回課題を残しています。   
理想の感じになるまでいろんなタイプに挑戦し、試行錯誤を続けるしかありませんね。

2013年5月25日 (土)

クリオネバッグ

ついこの間まで厚着していたのに、ここ数日夏日が続いて非常に暑いです。   
今月は愛車関係で用事と出費が集中しておりました。    
車検に税金に免許更新・・・あー、イタイです。

今日はGW中に作っていたバッグをご紹介。   
実は過去に何度も言っていますが、私も人様の作品をよく見ますし、気になれば作ってみたくなります。    
今回もその一つで、私のオリジナルではありません。    
自分で考えて製図して作って、後から人様の作品と酷似していたのがあった場合なら、強引に私のオリジナルと言えますが、今回のは画像を拝見しながら過去のパターン部分を寄せ集めして、似るように似るように作りましたから、まんまパクリです。 

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それがこの形。   
オリジナルはとっても可愛らしく、クリオネがダンスをしているように見えたので、タイトル通り勝手に命名しちゃいましたが、

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私が使用した生地は張りに欠けたので、吊るすと逆さ吊りにされた蛸のように (笑)。 

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縫製の最後に別布で持ち手を縫い繋ぐのはいいアイデアで、今後取り入れてみたいと思っています。 

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調子に乗って、もっと大きくして作ってみたところ、感じも変わりスーパー買出し用のエコバッグになってしまいました。 

2013_05_05_2

もう、ヤケクソ撮影。   
Lサイズのトルソーの首に掛けてもこの大きさ (汗)。

ほどほどの大きさで、コロンとした形を常に維持して持ち歩くとなると、素材は現代物なら帆布、古布なら酒袋が向いているのでしょう。   
それ以外でキルト芯を挟めば大丈夫と思いますが、バッグ作りは今ちょっと飽きたので、いずれまた。   
次回こそ服のご紹介になります。

2013年4月29日 (月)

銘仙で大正ロマン グラニー

GWに突入し、絶好の行楽日和となっていますね。    
人混みが苦手な私は、相変わらずハンドメイド三昧でありますが。

随分と前に作ったグラニーバッグをずっと改良しようと思っていて、先日やっとイメージ通りの物が出来ました。   
とは言っても良し悪しは別ですよ。(^^; 

では、先に失敗作の試作から。 

2013_4_01

例によって、現行品の綿ハギレで試作。   
グラニーバッグは、どの部分をもって定義するのかよく分かりませんが、私個人の感覚ではバッグ口がカーブしていて女性的な形であれば含まれると思っています。    
ただ、一般的なグラニーバッグの持ち手が、本体と続いている点については不安感があることや、年齢的にも底部分は別裁ちにして自立するタイプにさせるとなると、画像のような形に落ち着きました。    
しかし、いざ完成してみると、楕円カン (金属パーツ) 採用、本体タック、持ち手間の本体カーブが異様にしつこい気がして、次作は大幅に省略・修正することに。 

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内布側バッグ底の始末画像です。   
バッグ口をバイアステープなどで包んで始末するタイプは、底を先に縫い合わせていく方法もアリで、底布は予め内布と表布でキルト芯を挟んで仕立てておき、本体表布と底布を縫い合わせたら、そのミシン目をガイドにして次に本体内布と底布を縫い合わせました。    
更に内布本体側だけ、画像のようにミシンステッチで縫い代と固定させています。    
つまり、仕覆とほぼ同様の仕立て方と言っていいでしょう。 

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何とも恥ずかしい内布側バッグ口の始末です。   
バッグ口をバイアステープで縁取りして、可愛くしようとする頭が私には無いもんですから、タックで幾重にもなった縫い代のことは想定せず、全て内布側に倒して始末してしまいました (汗)。

ミシンが悲鳴を上げたのは言うまでもありません。 

2013_4_04

そしてこれが古布を使った改良版。   
本体表布は銘仙の繋ぎ合わせ、持ち手と内布は古布木綿になります。    
正面の意地悪そうな椿 (笑) を、両サイドの規則的な柄が引き立ててくれている気がしますが、如何でしょう?    
柄を活かす為に極力シンプルにし、本体持ち手間のカーブも浅めにして、やっと納得のいく形に行き着いた感じです。    
布の柄や組み合わせによって、接ぎ合わせ位置もいろいろと変えてみると面白そうなので、またこの形が恋しくなったら作ろうと思ってます。 

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この改良版はタックがありませんので、バッグ口部分から仕立てていきます。   
試作と同様に仕立てておいた底布に、本体表布と内布を一緒に縫い合わせたら、その縫い代を共布のバイアスで包み、ミシンステッチをかけておきます。    
その後の手縫いの始末がし易いように、縫い代をしつけで仮固定します。 

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バイアスで包んだ縫い代の裏側を見るようにバッグを持ち、コの字はぎで一周とじます。   
この始末の場合、裏側をすくう形なので、表からは手縫いであることがバレません。    
まつり縫いの始末よりお勧めです。 

そろそろバッグも飽きてきたので、来月は気分転換にリメイク服も再開しようかと考えています。   
先ずは自分の服から。

2013年4月15日 (月)

ワンマイルバッグ その他2点

桜も終わりGWが目の前に迫ってきて、何かと日本は行楽の話題が尽きないものですが、この極端に暑くも無く寒くも無い過ごし易い季節では、特に有効に時間を使いたいものですね。

今日は、今年最初のワンマイルバッグの残り2点の画像をアップします。   
別布であっても3点続けて同じ形を縫うのが飽きたついでに、ブログネタも飽きて頂きましょう (笑)。 

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本体の渋いモスグリーン地は正絹紬、ポケット布は現代の大島紬です。   
そして、持ち手とフラップは安曇野木綿。 

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泣きたくなるくらい地味な3点目も、同じく正絹紬と安曇野木綿の組み合わせ。 

こんだけ作ってみて分かったことは、正絹は兎に角軽いです。   
逆に気をつけなければいけないのは、元の着物の状態では派手に感じても、リメイクすると地味になります。   
天然染料のせいでしょうか、現代物より彩度が低いからだと思いますが、大胆に布を組み合わせた方が面白いかもしれません。

次回は最近のトレンドを意識して作った、古布の組み合わせバッグをご紹介します。

2013年3月24日 (日)

ファスナーポケットを作る STEP2

春らしくなってきましたね~。   
例年より桜の開花が早い所では、慌ててお花見の企画をされている方も多いのではないでしょうか。

やっぱりと言いますか、ここ数日新タイプのバッグ作りに暴走してしまいました。   
形的にはイメージ通りにいったので、いずれ細かな修正をしてパターン販売に漕ぎ着けたいと思っています。 

さて、今日はファスナーポケットレシピの続きを。   
ファスナーを内布本体に取り付ける前に、ポケット袋布を用意します。    
私は底を折ったままの一枚裁ちの袋布にしますので、縦はスライダーの位置から希望の深さ×2に両端の縫い代分2cmを加えた長さに裁ちます。    
左右は、スライダーの稼動域以上の希望の長さに、折り伏せ縫いで始末する縫い代の3cm×2を足したものが裁ち寸法です。縫い代を折り伏せ縫いで始末をしない場合は、1cm×2になります。    
今回のポケットでは、横をスライダー域21cmより左右2cm大きい25cm、深さは20cmに設定しましたので、袋布は横31cm×縦42cmに裁ちました。

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初めにファスナー下側テープと袋布を縫い合わせます。   
画像のように、袋布の手の平があたる表面の端とファスナーのテープ端を揃え、端から3~4mmの所にミシンを掛けます。    
スライダーに寄り過ぎた位置で縫うと、後からテープ上にミシン目が見えてきますので、なるべく端寄りに掛けます。 

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更に、ファスナーを倒して押さえのミシンステッチを掛け、安定させます。 

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袋布と繋がったファスナーの上に内布の窓を合わせ、画像の赤い矢印のように下側にだけミシンステッチで縫い付けます。   
他の3辺は次の作業の袋布を折ってからステッチを掛けます。 

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次にポケット布を折って袋状にします。   
布の端をファスナーテープ上側の端と揃えて、サーッと底へ向けてアイロンを掛ける要領で。 

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ここで表から残りの3辺にステッチを掛けます。   
これでファスナー口は完成です。 

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後は袋布の左右の始末をします。   
出来上がりにミシンを掛けたら、上の縫い代だけ1cm幅にカットします。    
底にかけては斜めに流すように処理。 

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そして、3cm幅のままの下の縫い代を三つ折にして、 

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ミシンステッチで縫い留めて完成です。 

ざーっとこんな感じです。(^^;

それから、実は今年一月一日に facebook に登録しました。   
まだ何も書き込んではいませんが、今後販売パターンについての詳細を、アムヌのサイトリニューアルと併せて、こちらとは別にアップしていくつもりです。   
いろんなバッグのパターンをお探しの方、また購入された方でお気づきの点などありましたら、宜しくお願い致します。

2013年3月 7日 (木)

ファスナーポケットを作る STEP1

とうとう3月に入ってしまいました。
先日の内容のバッグは何とか3点完成し、今は次のデザインのバッグの製図が終わったところです。
早く裁断して縫製に掛かりたくてムズムズしているのですが、これをやってしまうと、またブログの更新がはるか先になってしまいますから、一休みしてレシピをアップ致します。
しかし、今年から余所見せずに安定的な作業をしているのに、この手の遅さと言ったら。orz

では、本題。
ちょっと面倒な作業ですが、バッグの内側にファスナーポケットがあると何かと心強いですよね。
私は出来る限りこのポケットは付けるようにしています。
縫製も一度に全工程を考えるから難しそうに見えるのであって、一つ終える毎に各パーツの寸法を出すようにすれば、どうってこと無いと思います。

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画像のように、内布にファスナーを取り付け、外布との間にポケット (袋布) があるタイプになります。

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べろ~んと袋布を引っ張りだしてみました (笑)。
随分と前に、通帳ケースのレシピでご紹介したファスナーポケットは、確か本体にミシンステッチを掛けてポケット状にしたかと思いますが、こちらは別途袋布を用意します。

2013_3_03

先ずはファスナーポケット口から。
何を入れるかは人それぞれですから、スライダー稼動域は、出し入れし易い15cm以上のファスナーであれば良いと思います。
ファスナーを用意したら、そのファスナーが 「こんにちは♪」 する窓の大きさを決めます。
大体この辺かなと、ファスナーにマチ針を刺してその間を採寸。
今回は21cmでしたので、それが窓の横寸法になります。
縦寸法はごく一般的なファスナーであれば1cmでOKです。
次に、テープ部分を含めたファスナー全体より大き目の、内布と同布を用意し、中央に窓寸法である1cm×21cmの印を付けます。
後で合わせ易いよう、布とファスナー共に、横中心にも印を付けておきます。

2013_3_04

ここから本体内布が登場。
先ほど印を付けた布を、内布と中表で合わせ、1cm×21cmの印上に細かいミシン目で縫い付けます。
併せる位置として横は普通中心ですが、大きめのポケットにする場合、縦位置は上から4~5cm位がいいでしょう。
縫い合わせたら、裏側に返す為の切り込みを入れます。
角の所は躊躇わずにミシン目寸前まで鋏を入れると、角が突っ張らず綺麗に仕上がります。

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アイロンでしっかり当てた布を起こし、

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裏側に返し、またアイロンでしっかり整えます。

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そして、端から1~2mmのところにぐるっと押さえのミシンステッチをかけて、窓は完成です。

長くなりましたので、ここから先は次回のアップとさせていただきます。(^^

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