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2012年5月14日 (月)

フロシキンチャクバッグ (後編)

バッグの次は服を縫おうと思って、ちょこっとパターンを引き始めたら夢中になってしまい、昨日まで4タイプの製図をしていました。
こちらは順調に縫製できれば、ちょうど夏向けに間に合いそう・・・だといいんですけど。

そんな訳でまた間が空いてしまいましたが、闇市バッグ (笑) の後編をアップします。

前回の結ぶタイプの持ち手部分が完成したら、同じくぐるっと一周1mの筒状に本体 (絣) を作ります。
結びの部分にボリュームが出るので、なるべく縦長にならないよう、本体高さは25cm位までが無難です。

201205_fk09

本体を縫う過程で背面にファスナー外ポケットを作りました。
ポイントは本体の本線と、ファスナーのエレメント(務歯)のラインを合わせて (一直線) 仕上げることです。
後に上部の結ぶ部分と合体する時は、ファスナーのところだけ、5~8mm下のテープ上で縫い合わせます。
こうすると、ファスナーが上向きに取り付けられ、真上から見て開閉することができます。

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一方、本体前面の外ポケットは、2.5cm幅の藍無地木綿を継ぎ足したポケット布 (縞木綿) を、上辺だけ縫い合わせておきます。

201205_fk11

藍無地木綿を継ぎ足したのは、縞木綿のポケット布が丸見えにならない為です。

201205_fk10

本体と結ぶ部分を合体させる時に、外ポケット布の両脇と底を縫います。

201205_fk12

次は底です。サイズは28×18cm。
んー?4辺合計すると、本体の1mに足りませんねぇ。
それは四つの角で本体にタックを取りたかったから。
底布と縫い合わせる時、いちいち角でミシンを止めなければいけませんが、この方が綺麗に仕上がる気がします。
また、もっと底布を小さくしてタックの分量を多くすれば、本体が丸みをおびて柔らかい雰囲気になりますね。
後は本体の内布を別途仕立て、上端をまつり縫いで本体にとじ付けて完成です。

以下は、おまけの機能編。

201205_fk13

内布のポケット横にDカンを付け、取り外し可能なナスカン付き紐を作ってみました。
これは、最近よく見かける、市販バッグに付いているキーリングのパクリです。

201205_fk14

もう一丁。斜め掛け用のストラップ。
これにもまたDカンをつけて、携帯とか一時的にかけられるようにしてみました。

以上です。
素材によっては着る服を選ぶというか、野良着でどうぞみたいな。(^^
次回はもう少し女性的なバッグをご紹介します。

2012年5月 1日 (火)

フロシキンチャクバッグ (前編)

桜の時期が終わった途端、もうGW突入。早いですね~、一日一日が。   
ハンドメイドに夢中になっていると、食料品の買出しすら外出が億劫になってしまってるから、勿論このGWもお出掛けは無しの我が家です。

急に初夏のような暑い日があったりもするので、去年縫った夏物リメイクブラウスでもと思っていたのですけど、製図データを作成していないのに今頃気付き、この件はまたの機会ということで(^^;   
そこで今日は予定を変更して、出来立てホヤホヤのバッグをアップします。 

半年前から、あずま袋と昔の米袋を合体させると面白いバッグが出来るんじゃないかと考えていて、ようやく先月製作に着手しました。   
現代風に表現すると、風呂敷と巾着の機能をミックスさせた感じです。

いずれ改良版を縫うかもしれないので、自分の覚書の為にも要所要所で過程を撮影しましたから、今回は手順も併せます。   
まずは完成画像から。 

201205_fk01

いきなり、風呂敷バンザ~イ!(笑)   
上半身の藍無地木綿が、結んで持ち手にもなるあずま袋部分。   
下半身の絣は米袋の要領で縫った本体になります。    
因みにこのバッグは全て古布木綿を使いました。 

201205_fk02

中にバスタオル4枚畳んで入れ、上を結んで撮影。   
三段重が余裕で入りますから行楽に良さそうだけど、古布 (特に絣) を使うと何だか 「闇市へ行きませんか?」 のイメージになってしまう。 

201205_fk03

結びのあずま袋部分は、底辺が60cm×高さ44cmが出来上がり寸法なのですが、底辺の縫い代のみ3.5cmにして布を裁ち、内側の縞木綿と斜線  (山部分) を縫い合わせ表に返します。
チラッと見える青いしつけ糸が本線の印です。    
かなりこなれたやや薄手の木綿なので、縞木綿との2枚使いにしましたが、厚手の布なら端を三つ折に始末して一枚仕立てにしてもいいと思います。 

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2枚の三角布を底辺位置で10cm重ねて、ぐるっと一周1mになるよう合体させておきます。この時に私は両サイドにDカンをつけました。 

201205_fk05

次に、同じ縞木綿で巾着部分を作ります。   
↑のあずま袋部分と同じく、こちらもぐるっと一周1mの筒状にし、上端は12個の紐通しを挟んで仕上げておきました。    
高さは15cmほど。 

201205_fk06

巾着部分がどのようになるかは、この完成画像の通り。   
あずま袋部分の底本線と合わせ、縫い代内で捨てミシンを掛け合体させています。    
結んだり解いたりしたうえに、絞ったり広げたりと物の出し入れが面倒ですけど、この巾着部分は中の物を見られたくない時には便利かと思います。必要の無い時は、下に倒しておけばいいですし。    
ここまでしてしまうと、やはり頻繁に出し入れ可能な外ポケットも欲しいところ。 

201205_fk07    

外ポケット用の縞木綿一枚を、あずま袋部分の底本線より2.5cm下に縫い繋ぎます。   
つまり、どちらも布端から1cmの位置にミシンを掛けていることになります。 

さぁ、今日はここまで。   
次回は後編として、この外ポケットから完成まで一気にご紹介致します。

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