2012年11月20日 (火)

ウール単衣から2枚のチュニック

秋が深まる前に冬が到来してしまったような、一段と厳しくなった朝夕の冷え込み。
これから寒い寒いとつぶやいているうち、あっと言う間に年末がやってきちゃうんですよね。
クリスマス商戦も始まっているけれど、来月は選挙もあったりして、例年に無く喧しい年の瀬になりそうです。
それと、年末と言えば気の重い大掃除。
ここ数年、布の整理に脱線してばっかりだったような・・・
でも、今年は大丈夫♪ 整理不可能な状態になっていますから (汗)。

慌しい時期こそ好きなことをやりたい性格なのですが、年内は家事の合間に、ちょこちょこっとバッグかポーチを作れたらいいなぁと思っています。
ということで、今日はリメイク服としては、おそらく今年最後の製作となる、ウールのチュニックのアップです。
ウールってそのまま着物として着用するのなら兎も角、リメイク用にわざわざお金出して買うことは少ないんじゃないでしょうか。
私も何枚かあるウールの中で、唯一買ったのは今回の単衣だけであります。

2012_1_01

先に縫い始めたのが、この無国籍風チュニック。
カーブは衿ぐりだけの至ってシンプルなデザインです。
反幅2枚繋げたものを、一杯に身幅を取ったゆったりサイズなので、ズルズルッと下がったドロップショルダーになっています。
パターンは過去に作ったボートネックブラウスの前衿ぐりを深くしただけのもの。
このウール地の方が布幅があったので、袖もギリギリだけど長袖になりました。

2012_1_02

もっと整えてから撮影すれば良かったと後悔した2点目。
細かい幾何学模様が整然としているせいか、先のチュニックはぼんやりした印象がして、この2点目には柄と同色の紫のラインをアクセントに取り入れてみました。
身頃中央の反幅の両サイドに半幅を縫い繋げる時、ポケットも一緒に挟んでミシンをかけています。

2012_1_10

後ろ姿はこんな感じ。
後ろ身頃は反幅2枚繋ぎなので、ポケットは前身頃に挟んだ辺以外は、ミシンステッチで押さえています。
その、後ろ身頃まで回りこんだポケットもアクセントの一つ。一応。

2012_1_03

柔らかいウール素材らしく、衿ぐり・袖ぐりのヨークを、ふんわりと折り返した感じの仕上がりにしてみました。
全くの我流ですが、次回はこの部分縫いレシピをご紹介します。

シミや小穴など、難の無い着物だと服が2着分取れるから、確かにお得感があります。
でも、いっぺんに縫うと飽きちゃって、撮影後はさっさと畳んで箪笥に仕舞い込んじゃいました (笑)。

2012年11月 3日 (土)

アニマルプリントのドルマンプルオーバー

あーぁ、もう11月に入ってしまったじゃないの (焦)。
先月ブログを更新してから、少しはハンドメイドをやってはいたのですけどね。
今年も残り2ヶ月を切ってしまったから、愚痴の一つでも言わせてもらうと、
実は布 ( 着物 ) を次から次へと買い続けている人が身近にいるんですよ。
安かろうは悪かろうなんだから、衝動買いとか怪しい物に手を出すのは止めるように、何度忠告しても言うこと聞かないの。
で、結局身動きが取れなくなったらしく、私が仕分けとお手入れを手伝うハメに。
自分好みじゃない布を触っていると、胸焼けやら空しさが込み上げてドッと疲れましたわ(笑)。

それでも、ほつれと悪戦苦闘していたウール地のリメイク服は何とか完成させましたが、今日は言うことを聞かないポリエステル地で縫ったプルオーバーをご紹介します。

201210_2_01

肉食獣になった気分にさせられる柄だわね。
自分で買った布じゃないから、惜しみなく試作用に使っちゃいました ( この布は着物地ではありませんが、今後リメイク用にと試作しましたので、着物リメイクカテゴリでのアップとしました )。

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袖下から身頃裾にかけて大きくカーブを描いたドルマンスリーブ。

201210_2_03

そのパターンがこれ。例によって我流原型を元に製図しました。
襟ぐり以外は前後身頃共通で至ってシンプルなんだけれども、予め袖口と身頃裾位置の身幅のゆとりを、どれくらいにするか決めておく必要があります。
製図手順としては、まず肩線を希望の袖丈に延長し、そこから直角に袖口寸法分線を引いて袖下をポイントしときます。
次に上から希望の身丈の位置で、ゆとりを含めた身幅の半分の水平線を引き、最後に袖下とカーブで繋げます。

201210_2_04

何が言うことを聞かないって、ハリコシの全く無いテロンテロンとした薄手生地は、パターン通りに印を付けたつもりでもずれていたりすること。
そんな時は、和裁のお裁ち台がとても役に立ちます。
布を裁ち台に広げたら、パターンを置く前に、マチ針を杭のように打って布を固定させるだけで随分と違うのです。

201210_2_05

布を裁つ時も、パターンの際まで重しかなんかで抑えながら鋏を入れていくと、少しは歪まずに切れます。

人の振り見て我振り直せじゃないけれど、自分もここ2~3年でかなり布が増えているなぁ。
でも、布好きにとっては、いつか出番が来ると思い、なかなか処分できないもんです。

2012年10月 7日 (日)

身頃続け裁ちのハイネックプルオーバー

約一ヶ月の逃避行から戻って参りました。 (^^;  & m(_ _)m
ハンドメイドの秋を前に、先月は各所へよそ様の作品を、仲間とつるんで観て回っておりました。
前にも書きましたが、ネットなら幾らでも作品を観られますけど、実際に手に取ったり試着してみるのもいい勉強になりますね。
よって、ネタ切れ状態ですので、今回も既にお嫁に行ってしまった7月製作のプルオーバーをアップします。

2012_01

古布木綿のハイネックプルオーバーです。
洋裁原型 ( 文化式でもドレメ式でも ) の衿ぐりラインを、2cm程上に移動させただけ。
肩線にかけては、首に沿うよう少し修正が必要ですが。

2012_02

前ボタンを留めおくと、至ってシンプルな印象でも、

2012_03

別布の見返しを見せるようにすると、雰囲気が変わります。
この衿元は、コート型ワンピースとか、今秋トレンドのビッグシルエットに取り入れても面白いかと思います。

さてさて、現在ウールの着物から2種類のチュニック製作が進行中。
とてもほつれやすい素材と格闘しております(笑)。

2012年8月31日 (金)

我流 古布の変形アップリケ方法

8月も終わりだっていうのに、暑い日が続いていますね。クーラー様々ですわホントに。
エアコンなんぞ家には無かったウン十年前のこの時期、夏休みの宿題を片付けるのに必死で、お尻に火が付いた熱さは覚えてるけど、こんな猛暑は無かった筈です、もぅ~。

今月は展示会を催したりして何かと忙しく、すっかりご無沙汰してしまいました。
その展示会については、お盆前にも拘らず沢山の方にお越し頂きまして、過去最高の売り上げを出した出展者もいたようです。
私の方は、ここでご紹介済みの巨大バッグなど3点と、リメイク服3点がお嫁に行きました。
特にあの巨大バッグにご縁があったとは自分でも驚いていて、つくづく現代人は荷物が多いのだと察しております。

展示会前はその為だけに専念して製作していましたが、終わった途端怠惰な生活に逆戻り (笑)。
今、ようやく重い腰をあげて、中途半端になっていた事を箇条書きにしてみたら、出るわ出るわ山のように。
どれから手を付けようか、悩める乙女は大変です。

結局、夏に間に合うどころか、ここでご紹介する前に手元を離れたリメイク服。
しっかり画像だけは残してありますので、順次アップしていくつもりです。
今回はその中のフレンチスリーブチュニックを。

201208_01

背景からして、展示会前日の搬入時に慌てて撮影したのがバレバレ (汗)。
元は昔の男物木綿羽織です。
数箇所あったシミの部分を除くと、反幅丸ごと使える範囲が少なくて、別布を接ぎ合わせたりしています。
パターンは勿論、サイドバーカテゴリにあります我流原型に、少し手を加えただけのシンプルなデザイン。

201208_02

後ろ身頃も切り替えて布を接ぎ合わせ、何とか着丈を確保。
継ぎ合わせの位置にタックを取ったりして、なるべく目立たないようにしています。

古布を使う場合、パッチワークを配置したり別布を組み合わせると、リメイクらしく見えますよね。
でも、どこか一点にアクセントを置くように、さりげなく取り入れるのが重要かと考えます。

201208_03

羽織の細かな小格子に対し、大柄な絞り柄のこのハギレ。
着丈には長さが全然足りなかったので、地色と同色の黒無地木綿にアップリケしています。
出来上がりのラインを、水で消えるチャコペンで描き、そのライン上にしつけ糸でステッチします。

201208_04

チャコペンの跡を消したら、縫い代を含めてカット。
カーブの所は切り込みを入れて、ステッチのラインで折ってアイロンで抑えます。
そして、しつけ糸を引き抜いてから土台の黒木綿に乗せ、ミシンで縫い付けます。
ミシン目は2ミリ以下の細かい方が、しっかりと綺麗に仕上がります。

手間は掛かりますが、この方法だとどんな急カーブでも、自然なラインでアップリケすることができます。

2012年7月17日 (火)

浴衣からカシュクールプルオーバー

暑くなりましたね。言うなと言われても 「暑い~!暑い~!」 を連発してしまいます。
この季節、暑さのせいでモチベーションが下がりそうなもんですが、今年は例年に無く爆縫い進行中であります。
しかし、着物リメイクに首を突っ込んでわかったのは、形から入るんじゃ無くて、柄とか素材に合うような形を考えて作るということで、結局どれもパターン引きから始めています。
とかなんとか言っておりますが、飽き性だから全く同じ形は作りたくないとか、満足しなかった部分の修正が殆どの理由だったりしますけど。

さてと、更新が遅れる言い訳はこの辺にして(^^;、この夏の第一弾をば。

201207_01

風呂上りに頭からスポッと着て、団扇振りながらゴロゴロするのがピッタリな、楽チンホームウェアでございます。
ボタンも無いし、カーブだって後ろ襟ぐりと脇の下のちょこっとだけですから、箪笥に眠っている浴衣などありましたら、こんなのも是非作ってみてください。

drawing

こちらがそのパターンです。カテゴリーにあります我流原型と製図手順を元に引いていきます。
カシュクールタイプは前身頃が左右対称ではありませんので、原型を反転し一枚に繋げておきます。

① 身頃中心から横に10cmと肩線の交点をポイントします。
この点まで緩いカーブを描いたグリーンの線が後ろ身頃の襟ぐりです。
後ろ身頃の製図はこれだけで、他は殆ど前身頃と共通です。
② おへそ線 ( ウエスト位置 ) から10cm下がった所と身幅線の交点が②で、①と結んでカシュクール線ができました。
③ 更に②から10cm下がった所が身頃の裾になります。
この時点で、布を縫い代分ずらして①-②のカシュクール線に沿わせて置いてみます。
うっすらと青い塗りがその布に当たり、矢印の付いた線が向きを示しています。
つまり、前身頃は布が斜めになりますが、カシュクール線に鋏を入れることも無くバイアスにもならないので、胸元が伸びる心配はありません。
袖口の縫い代も含めて、布内に納まるよう肩線を延長。
⑤ ④の点から肩線より直角にわきの下線まで降りた④-⑤が袖口になります。
⑥ ⑤から身幅線へ向けてカーブを描き、③と結んで製図が完成です。
⑦ 布巾に収まらなかった脇裾部分は通常の縦方向に裁った布を縫い足します。

前身頃はこの完成した赤いラインの右上前身頃と、これを反転した下前身頃の2枚で構成されます。

次に、順序を含め一箇所だけ縫製のポイントを説明しますと、
前後の身頃の肩を縫い合わせたら、カシュクール線を三つ折りか、後ろ襟ぐりと続けてバイアステープで処理します。

201207_03

次に、右上前身頃だけ裾上げしてから、

201207_04

前後の身頃の脇縫いをします ( 袖口から裾まで一気に )。
それから、下前身頃と後ろ身頃の裾を上げますが、脇には上前身頃が挟まれていますから、その位置で一旦ミシンを止めて糸を切り縫います。
最後に袖口を始末して完成です。

201207_02

今回の布は、密に織られた張り感のある、しっかりとした綿素材だったからか、ちょっと羽を広げたような袖に仕上がったので、後から袖口にタックを取ってすぼませています。
落ち感のある柔らかな素材なら、パターン通りのままで普通のフレンチスリーブになると思います。

今日はどこかで39度まで上がったそうな。
これからが夏本番ですから、熱中症には十分にお気を付けてお過ごしください。

2012年3月31日 (土)

作務衣からボートネックブラウス

早いもので今日で一年の1/4が終わり。   
1月、2月と立て続けに猫を見送るわ、何年振りかで風邪をひくわで、流石にヨレヨレの冬を過ごしましたが、今月に入りようやくエンジンがかかってきてバッグ2点完成しました。   
そのバッグは後日アップすることにして、今日は去年リメイクしたブラウスを紹介します。

元は亡き祖母が、単衣の着物をリメイクして普段着にしていたらしい作務衣を、10年以上前に私が貰いました。   
しかし袖丈が合わなくてずーっと箪笥の肥やしのまま放置。   
着物リメイクに興味を持ち出してから、これが久留米絣であることに気付き、慌てて解いてリメイクしてみた次第です。 

remake03

 

身頃は身頃へ、袖は袖へと丸ごと使ったので、作務衣時の衿だけが残りました。   
襟ぐりが30cmもある手持ちの既製服のボートネックは開き過ぎのように感じていたので、このブラウスは26cmにしています。   
また、直線ではなく、中心位置で前襟ぐりは3cm、後ろ襟ぐりは1cm下げた緩い皿型のカーブです。   
この襟ぐり以外は全て直線縫いで、袖も着物と同じようにミミどうしを縫い合わせているので、せいぜい長くて五分丈位です。

今頃言うのも何ですが、去年の秋口まで本当によく着て歩きました。Tシャツなんぞより、よっぽど涼しいです。   
「ほぅ~、久留米だね」と、年配の方にも声を掛けられました(笑)。

2011年10月 4日 (火)

ポンチョ風 フレンチベスト

涼しくなった途端にあっちこっち出掛けてばかりいて、気が付けばもう10月。
来月中旬開催予定の展示会準備に向けて、今月は食料品の買出し以外は家に篭ってハンドメイドに専念しなくては ( 汗 )。
できれば、定着しそうな月一ペースの更新も打破し、マメにアップしていきたいところですが、なかなかかもしれません・・・ うぅ。

またもや久々の今日は、着物リメイクの手始めにと、超がダブルで付きそうなくらい簡単&シンプルなポンチョ風ベストのご紹介です。
イメージは、俺達爽快人間秋冬バージョン。
あのCMの女性が着ているTシャツくらいデカイかもです。
以下完成画像。

remake1_201107

元は昔に散々着倒し洗濯機で洗いまくり、極限まで縮ませてからというもの、箪笥に仕舞いこんだまま存在すら忘れかけていたウールの作務衣です。
丈はさすがにチュニックとはいきませんでしたが、布幅一杯使ったらゆったりとしたベストにはなったようです。

poncho_pattern

一応、単純原型使用。吟味するところは衿ぐりだけですね。(^^;
肩傾斜線と身頃中心線は、布のサイズ一杯まで延長します。

poncho_recipe1

身頃は前後とも、中心で接ぎ合わせます。
柄のずれは結構目立ちますので、接ぎ合わせ位置に糸印をし、きっちり柄合わせをします。

poncho_recipe2

布の上にパターンを置き、

poncho_recipe3

みみから1cm ( 縫い代分 ) 入ったところを、袖口と脇線の共通ラインにして、後は裁つだけ。
みみを布端としますので、裁ち目かがりをする必要も無く、仕上がりも早いです。

poncho_recipe4

後ろ身頃には衿ぐりから9cmほど開きを作ります。
縫い代は割らずに、表から見て右に方倒しします。

poncho_recipe5

前後の身頃の肩を縫い合わせたら、衿ぐりの始末をします。画像は後ろ身頃の表面。
右側の縫い代を表側に折りなおしてから、バイアステープを画像のように縫い付けていきます。

poncho_recipe6

衿ぐりの裁ち目をくるんでステッチをかけた裏側。右側のバイアスを少し長めにして切った分は、中に折りこんで。

poncho_recipe7

次は身頃の脇を縫い合わせます。位置は袖口の開き22cm分下がった所から裾まで。
開き止まりには、ほつれ防止に横に少しミシンで抑えておきます。
縫い代は割り、みみの際を裾から肩を経由して裾までぐるっとステッチをかければ、袖口の始末も完了します。
最後に身頃の裾上げをして完成です。

あと、最初の完成画像では分かりにくいですが、作務衣の袖から状態の良いところだけを取って、ポケットも作っています。

重ね着は勿論、エプロンとしてもいけますので、捨てるには忍びない作務衣や半纏などお持ちでしたら、是非作ってみてください。

2011年8月17日 (水)

綿入り着物を解く

残暑お見舞い申し上げます。

連日暑いですね。それでも少~し秋の気配が感じられるようになりましたが、まだまだ油断できません。
皆様熱中症には充分お気を付けてくださいませ。
私は平気ですよ。既にハンドメイド熱中症になっていますから。

ずっと酷使していたミシンとアイロンを休ませ、できれば駆け足で完成品をアップしていきたいと思っていますが、今日は我流綿入り着物の解き方をご紹介します。
この暑い時期に暑苦しい内容で申し訳ありませんが。

昔、露店だったか、綿入り半纏を手に取り、買おうか止めようか考え込んでいたら、直ぐ隣りに居た年配のご婦人が何を察したか、
「綿の入った着物は、袋に入れたまま庭かガレージで解くといいわよ」 と、仰天するようなアドバイスをしてくださったことがありました。
ただでさえ怪しそうな私が、いくらなんでも外で袋に顔突っ込んでなんて、ますます怪しくなってしまう。笑いを堪えながら御礼を言ったのを覚えています。

古布が好きな手芸仲間でも、綿入り着物を解くのには抵抗があるらしく、
「綿には得体の知れない不気味な物質が沢山詰まっていそうで御免だ」 とかで、そこまで言うか!的なほど嫌がる方がいます (笑)。

綿入りを解くことは、特別大変な作業ではありません。要領さえ掴んでしまえば、意外にも短時間で済みます。
私が提案する解き方のポイントは二つ。
なるべく綿を露出させずに作業することと、
綿とサヨナラするまでは細部まで解かないことです。

新聞紙を広げた上に着物を置き、窓を開け、扇風機で外に空気を逃がすような環境にします。あと用意するのは、リッパーと特大ゴミ袋とゴム手袋です。

kaitai_recipe1

先ずは身頃から袖を離していきます。
袂 (振り) の部分は表布と裏布を離すようにして、糸を切りながらぐるっと一周します。

kaitai_recipe2

もう片方の袖も同様にして縫い糸を切ったら、着物を裏返しにし、今度は裏布の袖付けを外していきます。

kaitai_recipe3

表布裏布とも、これで袖は離れましたが、綿は繋がったままです。
少し袖を引っ張って、綿に鋏を入れ完全に切り離します。
この後、両袖口もぐるっと縫い目を切って解いておきます。

kaitai_recipe4

次は身頃の外周 (渕) の糸を切っていきます。
始点は裾でも衿下でもどこからでも構いませんが、途中で衿を外しながらぐるーーっと糸を切っていき、始点に戻ってくれば、身頃の表布と裏布が離れたことになります。
ここまでの解きは全て着物の表面からの為、まつり縫いのように縫い目が見づらいですから、布まで破いてしまわないよう注意して作業します。

所々布をつまんでみて、綿と縫いとめてある箇所が無いか確認し、無ければ袖も一緒に特大ゴミ袋に入れ、一旦屋外へ持って出ます。
その袋に入れたまま布をめくって綿を外したら、布だけ取り出します。屋外での怪しい作業は5分もかかりませんよ (笑)。

kaitai_recipe5

布に綿が残って入る時は、ゴム手袋をはめた手でなぞると、綿が撚れて纏まり取り除き易いです。

綺麗に綿が無くなった状態で、表布裏布とも身頃の背や脇縫い、袖の袖下などを解きますが、先に洗濯してからでもいいと思います。

2011年6月29日 (水)

着物リメイク服初作品

早いもので、今週で一年の折り返し地点。
まだギリギリ6月だと言うのに連日真夏のような暑さのなか、節電ムードもあって夏本番を前にバテてしまいそうだけど、猛暑だった去年のように 「暑い~暑い~」 と喚いて終わらせたんじゃ勿体無いんで、着々とハンドメイドは進めておりますが、今日は完成済みの着物リメイク服2点のアップです。

先ずは、とっくの昔 ( 昨年秋 ) に製作して、箪笥に仕舞いこんであったワンピースから。

remake01_f1

アンティークの羽織から作りました。
素材は正絹で、ハリもコシも全く無いスルスルとした錦紗です。
ピンクとブルーの細縞に花丸紋が配置され、更に地模様まである派手さ。
この柄の雰囲気を私はアナスイチックと呼んでいる。

remake01_f2

前身頃は一枚の反幅両サイドに半幅を縫い足してあります。
ウエストの紐は脇では無く、その接ぎ合わせ位置に挟みました。

remake01_b

後ろ身頃は反幅2枚を使い、その中心の接ぎ合わせから着脱しやすいように10cm程のアキを作りました。
基本的に紐は後ろで結ぶようにしましたが、前で結ぶとなると、一度後ろに回してから前へ持ってきて結ぶ形になるので、紐はかなり長めにできています。

お次は完成ホヤホヤの膨張色ワンピース。

remake02_f1

ウールのような厚さと手触り感のある正絹で、着物地にしては丈夫そうです。
前身頃はスクエアネックにし、アンダーバスト位置でヨーク切り替え。
切り替えの上側は、布を横向けにして裁ったので継ぎ合わせはありません。

remake02_f2

切り替えから下側のスカート部分では、布の接ぎ合わせ位置にタックを持ってきています。

remake02_b1 

後ろ身頃も前身頃と同様に布を横向けに裁ち、アキ無しのVネックにしてみました。
何故Vネックにしたかと言うと、前後ろ逆着用OKの、一枚で二度美味しい?服にしてみたかったからでございます。

remake02_b2

スカート部分は、反幅2枚を繋げた中心にタックを設けました。
中途半端に残った布で、脇にポケットなんぞも作っちゃいましたが、前後ろ逆に着用すると、ポケット布がお尻に張り付く感じで機能しなくなるけど、まぁいいか。(^^;
裾も裁ち目かがりしただけで始末していないのは、着てくださる方が現れたら、お好みの長さに裾上げしようと思っているからです。

次作はいよいよ解き終わった作務衣から、普段着へのリメイクです。超が付くほどシンプルなデザインですが、レシピ付きでご紹介する予定です。
その前に、古着を解く方法とかをアップするかもしれません。

2010年12月12日 (日)

誰が着るの?着物リメイク試作服

先月の展示・販売会が無事終了した開放感から、随分と長いお暇を頂いてしまいました。
よっぽどフラストレーションが蓄積していたのか、この師走本番の時期でも家の中のことはそっちのけの放置状態で、布の手入れや製図を開始している有様です。

ざっとではありますがイベントの様子をまとめてみると、5月のハンドメイドのみの展示会とはお客様の世代も雰囲気 (笑) も全く違った印象を受けました。表現に語弊があるかもしれませんが、自分のことにお金も時間もたっぷり使える年齢層といったところでしょうか。
一方販売の方は、会期前半に和布が集中的に、後半に作品が売れたように思います。
特に細工物には欠かせない暖色系の可愛らしい柄布や、人気の矢羽根柄は早々に完売となりました。

次回来年4月に予定していますイベントでは、新たに銘仙や大島紬のハギレが登場します。
この中には、これから私がリメイクした際に出る残布もありますので、時々ブログの作品画像をご覧になって、狙いを定めて頂けたら幸いです。
あ、それから、私はカヨワイ乙女なので、次回はお手柔らかにお願いしますね (冗)。

さてと、恥ずかしながら今日はその着物リメイクの試作服をご紹介します。
一つのデザインに対し、その第一作目は必ずと言っていいほどイメージ通りには仕上がらないものだから、今回は大昔に手芸店で購入したぺらっぺらのバーゲン生地を使いました。
いきなり本番の着物地で失敗して、リメイクのそのまたリメイクを繰り返す破目なんて洒落にならんです、ホント。

形は作家さん達のブログや出品ページを拝見し、これなら私も作ってみたいわーと思ったのを、例によって我流製図して作ったのが以下の2点。
それでも一応パクリになりますかね。(^^;

Smoc

ラグランスリーブのスモック風チュニック (の、つもり)。文化式原型を元に製図。
製作の参考にとリサイクルショップで入手した、ベージュの200円ワンピースに着せてみました。
しかし、どー見ても割烹着ですよ、これは (汗)。

Smoc_back

後ろ身頃に作ったアキ。
インナーがチラ見えしないよう、持ち出しなんかも付けちゃってます。

Tunic

2点目。自分のTシャツ寸法を参考に、囲み製図して出来たノースリーブチュニックワンピース (の、つもり)。
襟ぐりのアキを小さくした分、袖ぐりは逆に深くしてみました。
でもなんかこれも、ワンピースというよりエプロンっぽいなぁ。

Tunic_back

「わ」 にして裁った身頃に無理矢理アキを作ると、絶対的に1cm位は隙間が出来てしまいます。
なので、リボン結びにして誤魔化す。

私にとって手作りの一番の醍醐味は、完成した時の達成感でしょうか。
似合わないと分かっていても、ワクワクしながら鏡の前で試着します。が、
「それはあかんやろー、家の中でも着るな」 と、
おっさんから可愛いお言葉を頂いてしまいました。

そうゆう身内の感想は無視しつつ、これをベースに少しでもソフィスケートした感じになるよう、素材や柄によってアレンジしていこうと思います。

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