2016年1月16日 (土)

ウールチュニックとパターン管理

年が明けて早や二週間。
このまま暖かい冬で突っ走ってくれると期待してたのに、来週から寒波がやってきて雪が降るらしい。
寒いのは苦手だけど、仕事以外の外出は億劫になって、ハンドメイドに没頭できる季節であることは確か。
2日から縫い始めたポリエステル地のワンピースは次回の更新とすることにし、今日は新年に相応しく失敗作をご紹介します(笑)。

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頂き物のウールの着物から、フレンチスリーブコクーンチュニック。
キズなどの難が多かった為、良いとこ取りで袖の無いチュニックが分量的に精一杯でした。
そして、一度作ってみたかったボトルネック。
実はこの部分を失敗しました。

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この画像は後ろ見頃のアキ部分。
最初、ボタンループだけにしたところ、着用してみるとアキがパカッと開いたままになり、これじゃみっともないんでファスナーを追加してピッチリ閉めるようにしました。
伸縮地ならアキも要らないんでしょうが、普通地でボトルネックにする場合、アキの始末には注意が要りますね。

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気に入らない出来上がりになっても、一応パターンはとっときます。
小さくカットした余り布をテープで留めておけば、後から何を縫ったパターンか思い出せます。
また、改良点(赤い文字部分)も記入しておけば、次回縫う時に役立ちます。
「衿部分以外はほぼOK」の文字の左横にうっすら見える丸は、銀色のシールです。
これには意味があって、以前和布をレンタルボックスで販売していた時、布のコンディションを表すのに、3種類の色のシールを袋に貼って区別していました。
金色は完品、銀色はやや難有り、ベージュは難ありというようにしていたのを、そのまま自分のパターンに当てています。

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更に、何点かのパターンで満足した部分のデータは、面倒でも別の用紙にまとめて写しておきます。
そのラインが何の服を縫ったものなのかも分かるように、また余り布を貼って。
次はこれをベースに衿ぐりを大きくするとか、身幅を大きくするとかできて、あれこれパターンを引っ張り出して組み合わせる煩わしさが無くなって、新たなパターンが描き易いのです。

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個々のパターンはA4に折り畳んで、クリアホルダーに入れ、市販のボックスにまとめて保管しています。
こうして見ると、ボックスがパンパンになるほどパターン引いたんですね。
でも縫った服は何処へ行ったやら~(^_^;)

2013年9月 9日 (月)

麻絣のビッグシルエット チュニック

残暑厳しいという気象予測に反して、こちらでは9月に入った途端、割と涼しい日が続いています。   
猛暑の時期にエンヤコラと服を縫ってましたから、涼しくなった今はシンプルにストールでも作ってみようかと考えていているところです。

時期が大幅にずれてしまいましたが、今日は梅雨の頃に縫ったチュニックをご紹介。 

kasuri_TN_201309_01

画像修正を目一杯してもこの通りの、色あせ・ヨレが満載だった麻絣単衣からリメイクした、ゆったりサイズのチュニックです。   
どんだけゆったりしているかと言いますと、反幅2枚繋げたうえに、更に左右に半幅を足した身幅80cmを超えるサイズ。    
吊るしたハンガーなんて紳士用3Lサイズを使用しています。 

古布には独特の味わいがありますが、ここまで徹底的に着倒した布には苦労させられました。   
その凄さったら半端なく、3次元的に波打っているもんだから、印付け・裁断はまるでもぐら叩きをしながらの作業でした。

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アキは別布藍染無地を使って、短冊アキに挑戦。 

kasuri_TN_201309_03

短冊アキの縫い方はネットで調べると、どれも親切・丁寧に説明されていますので、ここでは一目瞭然的にポイントだけ。   
身頃本体に切り込みを入れたら、左右をやや長めの短冊布 (藍染無地) で始末します。 

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後は身頃の縫い代を間に挟んで、上からステッチで押さえ縫いして出来ちゃうんですねぇ。   
思っていたほど難しくは無かったので、今後も取り入れてみようと思います。 

次回もまた服のご紹介です。(^^

2013年6月12日 (水)

エキゾチック柄のチュニック

暑 く な り ま し た。   
急に30℃を超えてくると、頭も体もついていかなくて弱ったもんです。    
どうせなら、猛暑の時期に入ってクーラーを付けている方が、よっぽど捗る気がします。

先月から服作りに切り替えて、ボチボチ縫ってはおりました。   
服の場合、パターンを起こして布を裁つまでは時間がかかりますけど、縫い始めるとバッグより早く完成しますね。    
それでもブログ更新は遅い (笑)。 

ただ、袖の付いた服の中でも特にセットインスリーブっぽいのは、袖ぐり付近に変な皺が寄ったりと、昔から何着縫ってもなかなかスッキリとした感じになりませんでした。   
着物のように直線の袖ぐりは問題無いので、どうしたものかと。    
ところが、洋裁本からのパターンでもうまくできないので、もう袖のある服作りは止めようかと思っていたところ、先日肉付きの良い m(-_-)m 知人が試着したら違和感が無い!    
おそらくですが、それは袖山の高いカーブの袖付けは3Dパターンとなり3D体型向きで、扁平体型の私は2Dパターンの直線の方がしっくりくるってことになりますわね (笑)。

そんな訳で今年初の服縫いは、やや肩落ちした緩~いカーブのドロップショルダーからスタートしました。 

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何と表現していいのか分からないこの柄布は、母からの頂き物。   
値札は取ってあったけど、プラスチックのループが付いたままだったので、どこかでB反を買ってきたのでしょうな。    
染色ムラはあまり目立たないから気にならないのですが、この柄で10メートル近くの長さをどう使い切ったら良いのか、頭を抱えてしまいそう。 

着丈は75cmで身幅は58cmのゆったり形。袖丈は六分程。   
衿ぐりは文化式原型より更に5mm詰まったラインにし、V字のアキを作りました。    
このアキで詰まった衿ぐりでも頭は一応通ります。

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張り・コシの無い薄手のポリエステルですが、衿ぐりと袖口はシャキッとさせたかったので、柄の中の同色のシーチングで見返しを付けました。

服作りの難所といいますか、袖付け付近の仕上がりは毎回課題を残しています。   
理想の感じになるまでいろんなタイプに挑戦し、試行錯誤を続けるしかありませんね。

2012年11月20日 (火)

ウール単衣から2枚のチュニック

秋が深まる前に冬が到来してしまったような、一段と厳しくなった朝夕の冷え込み。
これから寒い寒いとつぶやいているうち、あっと言う間に年末がやってきちゃうんですよね。
クリスマス商戦も始まっているけれど、来月は選挙もあったりして、例年に無く喧しい年の瀬になりそうです。
それと、年末と言えば気の重い大掃除。
ここ数年、布の整理に脱線してばっかりだったような・・・
でも、今年は大丈夫♪ 整理不可能な状態になっていますから (汗)。

慌しい時期こそ好きなことをやりたい性格なのですが、年内は家事の合間に、ちょこちょこっとバッグかポーチを作れたらいいなぁと思っています。
ということで、今日はリメイク服としては、おそらく今年最後の製作となる、ウールのチュニックのアップです。
ウールってそのまま着物として着用するのなら兎も角、リメイク用にわざわざお金出して買うことは少ないんじゃないでしょうか。
私も何枚かあるウールの中で、唯一買ったのは今回の単衣だけであります。

2012_1_01

先に縫い始めたのが、この無国籍風チュニック。
カーブは衿ぐりだけの至ってシンプルなデザインです。
反幅2枚繋げたものを、一杯に身幅を取ったゆったりサイズなので、ズルズルッと下がったドロップショルダーになっています。
パターンは過去に作ったボートネックブラウスの前衿ぐりを深くしただけのもの。
このウール地の方が布幅があったので、袖もギリギリだけど長袖になりました。

2012_1_02

もっと整えてから撮影すれば良かったと後悔した2点目。
細かい幾何学模様が整然としているせいか、先のチュニックはぼんやりした印象がして、この2点目には柄と同色の紫のラインをアクセントに取り入れてみました。
身頃中央の反幅の両サイドに半幅を縫い繋げる時、ポケットも一緒に挟んでミシンをかけています。

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後ろ姿はこんな感じ。
後ろ身頃は反幅2枚繋ぎなので、ポケットは前身頃に挟んだ辺以外は、ミシンステッチで押さえています。
その、後ろ身頃まで回りこんだポケットもアクセントの一つ。一応。

2012_1_03

柔らかいウール素材らしく、衿ぐり・袖ぐりのヨークを、ふんわりと折り返した感じの仕上がりにしてみました。
全くの我流ですが、次回はこの部分縫いレシピをご紹介します。

シミや小穴など、難の無い着物だと服が2着分取れるから、確かにお得感があります。
でも、いっぺんに縫うと飽きちゃって、撮影後はさっさと畳んで箪笥に仕舞い込んじゃいました (笑)。

2010年12月12日 (日)

誰が着るの?着物リメイク試作服

先月の展示・販売会が無事終了した開放感から、随分と長いお暇を頂いてしまいました。
よっぽどフラストレーションが蓄積していたのか、この師走本番の時期でも家の中のことはそっちのけの放置状態で、布の手入れや製図を開始している有様です。

ざっとではありますがイベントの様子をまとめてみると、5月のハンドメイドのみの展示会とはお客様の世代も雰囲気 (笑) も全く違った印象を受けました。表現に語弊があるかもしれませんが、自分のことにお金も時間もたっぷり使える年齢層といったところでしょうか。
一方販売の方は、会期前半に和布が集中的に、後半に作品が売れたように思います。
特に細工物には欠かせない暖色系の可愛らしい柄布や、人気の矢羽根柄は早々に完売となりました。

次回来年4月に予定していますイベントでは、新たに銘仙や大島紬のハギレが登場します。
この中には、これから私がリメイクした際に出る残布もありますので、時々ブログの作品画像をご覧になって、狙いを定めて頂けたら幸いです。
あ、それから、私はカヨワイ乙女なので、次回はお手柔らかにお願いしますね (冗)。

さてと、恥ずかしながら今日はその着物リメイクの試作服をご紹介します。
一つのデザインに対し、その第一作目は必ずと言っていいほどイメージ通りには仕上がらないものだから、今回は大昔に手芸店で購入したぺらっぺらのバーゲン生地を使いました。
いきなり本番の着物地で失敗して、リメイクのそのまたリメイクを繰り返す破目なんて洒落にならんです、ホント。

形は作家さん達のブログや出品ページを拝見し、これなら私も作ってみたいわーと思ったのを、例によって我流製図して作ったのが以下の2点。
それでも一応パクリになりますかね。(^^;

Smoc

ラグランスリーブのスモック風チュニック (の、つもり)。文化式原型を元に製図。
製作の参考にとリサイクルショップで入手した、ベージュの200円ワンピースに着せてみました。
しかし、どー見ても割烹着ですよ、これは (汗)。

Smoc_back

後ろ身頃に作ったアキ。
インナーがチラ見えしないよう、持ち出しなんかも付けちゃってます。

Tunic

2点目。自分のTシャツ寸法を参考に、囲み製図して出来たノースリーブチュニックワンピース (の、つもり)。
襟ぐりのアキを小さくした分、袖ぐりは逆に深くしてみました。
でもなんかこれも、ワンピースというよりエプロンっぽいなぁ。

Tunic_back

「わ」 にして裁った身頃に無理矢理アキを作ると、絶対的に1cm位は隙間が出来てしまいます。
なので、リボン結びにして誤魔化す。

私にとって手作りの一番の醍醐味は、完成した時の達成感でしょうか。
似合わないと分かっていても、ワクワクしながら鏡の前で試着します。が、
「それはあかんやろー、家の中でも着るな」 と、
おっさんから可愛いお言葉を頂いてしまいました。

そうゆう身内の感想は無視しつつ、これをベースに少しでもソフィスケートした感じになるよう、素材や柄によってアレンジしていこうと思います。

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