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2011年9月 7日 (水)

単純原型を製図する

先月からブログ更新用のデータを整理・編集していたものの、ついついまた布を裁って、そのまま完成まで突っ走ってしまいました。

今日はこれまでに縫った服の自己流原型製図とその手順をご紹介します。
本当に単純・簡単なので、ベテランさんにはかったるい内容となっています。

私が初めて着物を洋服にリメイクしようと思った時、参考までに一応洋裁雑誌は買いました。
しかしパッと製図を見ただけで、あのびっしりと書かれた数字と複雑なライン構成、詳細なデータが必要な文化・ドレメ式原型使用が殆どなことなど、シンプルなリメイク服作りにはそこまで厳密にすることは無いと思い、自己流ですが原型を考えてみました。

用意するのは紙 ( 30×55cm あれば充分 ) と、ご自分のブラウスかシャツ。
パターンを起こすたびに下敷きのように使用するので、紙は厚い方が良いです。
服はYシャツのように袖付けがドロップしていなくて肩幅が体型に合ったもの、身頃はほどほどのゆとりがあるサイズを選びます。
本来なら、下着姿になって誰かに手伝ってもらい体型寸法を採寸するのでしょうが、丁度良い服のサイズを原型としちゃうのが私のやり方です。

図中の青いラインや数字は赤いラインの本線を引くためのガイドです。また、説明文の内容は赤いラインについてです。

bd_step1

紙の端から1cm程入ったところに水平線と垂線を一杯に引きます。その交点が、これから製図をする基準である絶対座標の0,0になります。
因みに垂線は身頃中心線です。

bd_step2

最初に衿ぐりを描きます。
①から横に8cm、下へ2.5cmの点をカーブで結んだのが後ろ衿ぐり。同じく横8cm、下8cmを結んだカーブは前衿ぐりです。
この両方の衿ぐり線は、胴と首の境界線はこんなもんだろうと言う目安であって、実際のパターンには採用しません。カーブも綺麗に描かなくても構いません。

次はウエスト位置を決める為に、用意した服を着用します。
おへその位置で服に安全ピン等、印となるものを付けてから脱いで測ります。
ウエストと言ってもはっきりここだ!と判明しないのが悲しいト・コ・ロ。くびれがあろうと無かろうとおへそは確実ですから、取り敢えずこの高さをウエストラインとします。
それに、チュニックやワンピースのスカート部分 ( 延長分 ) の長さを決める時、おへそからメジャーを当てるので迷わずに済みます。

bd_neck

服を平置きして、上からおへその印までを採寸しますが、ここでご注意。上は衿ぐりからではなく、肩の高さから測ります。

bd_step3

測った数値を紙にポイント ( ⑤に該当 ) し、そこから水平線をいっぱいに引いておきます。

次に平置きした服の肩幅を測ります。

bd_shoulder

場所は左右の袖付け縫い目間。

bd_step4

私の場合は肩幅42cmありました。これを例にすると、半分の21cmを①からポイント( ⑥に該当 ) します。
それと、元は着物でも洋服にするので、肩線は傾斜させたいもの。私の肩幅位では2.5cm下がった点 ( ⑦に該当 ) と②を結んで肩線とします。
肩幅の狭い広いに拘らず、この傾斜線は共有し、⑥と⑦位置は自分のサイズにポイントしておきます。肩線は同じでも、袖付け位置は個人差によって変わってくるからです。

bd_step5

参考までに、⑦からウエストラインまで垂線を引いておきます。

次もまた、平置きした服から身幅を測ります。

bd_body

わきの下より少し下がった辺りが適当。

bd_step6

肩幅同様、半分の数値を①からポイント( ⑨に該当 ) し、ウエストラインまで垂線を引きます。
パターン作りに有効なのは、肩線との交点( ⑩に該当 ) と⑪までの垂線になります。

bd_step7

最後に、袖下の位置をポイントし水平線を引きます。
着脱しやすい寸法であればいいので、⑩から22cm下がった所を袖下とします。
その水平線は、文化・ドレメ式原型でいう、バストラインとか胸周り線にほぼ相当します。
製図は以上です。

bd_step8

長々と沢山画像を連ねて説明したわりには、至って単純な原型ですね。(^^
で、実際に手元にあるのは、

base_pattern1

こんな感じです。
数値が違っていますが、アップした方が修正後です。
この原型内でスケッチする時もあれば、

base_pattern2

必要線だけ写しとってから製図する時もあります。
本番のパターンに使用する紙は薄手のタイプで、下に敷いた原型が透けて見える位がいいでしょう。

base_pattern3

これは、次回にご紹介する作務衣をリメイクしたパターン。
他にも幾つか完成した服を順次アップしていくつもりですが、全て今回の原型を元にしていますので、レシピも併せて簡単ハンドメイドの参考にしていただけたら幸いです。

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